ブラジル、COP29で2035年の温室効果ガス排出削減目標を引き上げ
[2024年11月18日]
日本貿易振興機構（JETRO）は、ブラジルが国際連合気候変動枠組条約締約国会議（COP29）において、温室効果ガス排出削減目標を2035年までに10％引き上げ、2010年比で38.9％削減することを発表したと報じています。
背景
ブラジルは、世界最大の排出国の一つであり、気候変動問題の解決に向けた取り組みが求められています。同国はこれまで、2030年までに温室効果ガス排出を2010年比で37％削減するという目標を設定していました。
新目標
今回の発表により、ブラジルの新目標は、2010年比で38.9％の削減となり、2030年までにもう少し厳しい目標を達成することになります。これは、ブラジルの森林保護、再生可能エネルギーへの移行、持続可能な農業慣行の促進などの取り組みを加速させることを意味します。
関連情報
- ブラジルは世界最大の森林国であり、その森林は地球温暖化の重要な炭素吸収源となっています。
- ブラジルはまた、水力発電への依存度が高く、低炭素エネルギー源への移行を牽引しています。
- 同国は、持続可能な農業、森林管理、都市開発を促進するための政策を導入しています。
意義
ブラジルの温室効果ガス排出削減目標の引き上げは、気候変動対策における重要な前進とみなされています。これにより、同国が排出削減の軌道に乗り、世界的な排出削減目標に貢献することを保証することになります。
この発表は、ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領が近年、環境保護と持続可能な開発を重視していることからも影響を受けています。同氏は、COP29でのブラジルの取り組みは「我々が気候変動に対して本気だということを示す」ものだと述べました。
ブラジルがCOP29で、2035年までの温室効果ガス排出削減目標引き上げを発表
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