旧ソ連抑留死亡者のご遺骨がご遺族のもとへ
2024年11月14日、厚生労働省は、旧ソ連抑留中に亡くなられた方のご遺骨1柱の身元が判明し、ご遺族に伝達されたことを発表しました。
経緯
遺骨は、旧ソ連の抑留施設であったナホトカ収容所で発見されたものです。2021年9月にロシア政府から日本政府に引き渡され、その後、国立科学捜査研究所でDNA鑑定が行われていました。
判明した身元
DNA鑑定の結果、ご遺骨は長野県松本市出身の故・小島正男さん（当時35歳）であることが判明しました。小島さんは、1945年8月にソ連軍に抑留され、ナホトカ収容所で亡くなられました。
ご遺族への伝達
厚生労働省は、ご遺族の住所を調査した結果、長野県松本市にご遺族の親族が在住していることを確認しました。11月14日、厚生労働省の担当者がご遺族のもとを訪れ、身元の判明とご遺骨の返還についてお伝えしました。
ご遺族の反応
ご遺族は、79年ぶりに故・小島さんの消息が判明したことに大きな衝撃を受けられていました。ご遺骨の返還を心待ちにしながら、ご遺骨を受け取った際にはご先祖様のお墓に納めたいとお話しされていました。
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- 旧ソ連抑留者のご遺骨の確認に関する調査事業について（厚生労働省、2021年9月）
関連団体
- 全国旧ソ連抑留者同胞会
- 全国旧ソ連抑留者連絡会
補足
旧ソ連抑留問題は、戦後、日本とロシアの間で長年解決が進んでこなかった深刻な人権問題です。近年、ロシア政府と日本政府の協力により、抑留者に関する記録の公開や遺骨の返還が進められています。
旧ソ連抑留中死亡者のご遺骨１柱の身元が判明し、ご遺族に伝達されます
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