厚生労働省、歯科医療費の動向に関する調査結果を発表
厚生労働省は、2024年9月30日午前5時に「最近の歯科医療費（電算処理分）の動向 令和6年度4～5月号」を発表しました。
調査概要
この調査は、令和6年4月から5月までの歯科医療費の動向を把握するためのものです。電算処理されたレセプト情報を基に、全国の歯科医院で支払われた医療費について分析されています。
調査結果
- 総額：令和6年4～5月の歯科医療費総額は、約1兆4,439億円でした。
- 前年同期比：前年同期（令和5年4～5月）と比較して、約0.6%増加しました。
- 治療内容：最も多かった治療内容は、虫歯治療の「う蝕治療」で、全体の約27%を占めました。
- 患者数：歯科診療を受けた患者数は、約2,513万人でした。
関連情報
- 歯科医療費の動向：歯科医療費は過去数年、緩やかな増加傾向にあります。これは、人口の高齢化による虫歯や歯周病の患者数の増加や、歯科医療技術の進歩による新しい治療法の普及などが要因とされています。
- 国民皆歯科健診：厚生労働省は、国民の歯科健康の維持向上を目的とした「国民皆歯科健診」を実施しています。この健診は無料または低額で行われており、早期に虫歯や歯周病を発見・治療するための重要な手段となっています。
- 歯科医院の運営：歯科医療費の動向は、歯科医院の経営にも影響を与えます。医療費の増加により収入が拡大する一方、材料費や人件費などのコストも上昇しているため、歯科医院の経営環境は厳しくなっています。
まとめ
今回の厚生労働省の調査結果は、歯科医療費の動向を把握し、国民の歯科健康と歯科医院の経営状況を把握するために重要な情報を提供しています。今後も歯科医療費の動向が注視されることが予想されます。
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