新潟県立松代病院、入院機能が十日町病院へ統合へ – 地域医療の未来のために
新潟県は、2025年5月28日に、県立松代病院の入院機能を、2026年4月1日から十日町病院へ統合する方針を発表しました。つまり、松代病院では入院ができなくなり、外来診療のみを行う診療所となる予定です。
なぜ統合するの？
この決定は、地域医療の未来を守るための、苦渋の決断と言えるでしょう。新潟県全体で、お医者さんや看護師さんが不足している状況が続いています。特に、中山間地域ではその傾向が顕著です。松代病院も例外ではなく、十分な医療を提供するための人員確保が難しくなっていました。
そこで、限られた医療資源を有効活用し、より質の高い医療を提供するために、松代病院の入院機能を十日町病院へ集約することになったのです。
統合で何が変わるの？
- 松代病院： 入院ができなくなり、外来診療のみを行います。今まで通り、診察や検査、リハビリなどは受けることができます。
- 十日町病院： 松代病院の入院機能が移されるため、より多くの患者さんを受け入れることになります。これまで以上に、地域の中核病院としての役割を担うことになります。
患者さんへの影響は？
松代病院に入院していた患者さんは、今後は十日町病院で入院治療を受けることになります。通院については、これまで通り松代病院で受診できます。
不安な声も…
この発表を受けて、地域住民からは不安の声も上がっています。「入院ができなくなったら、遠くまで行かないといけない」「通い慣れた病院が変わってしまうのは不安」といった意見があるようです。
新潟県の取り組み
新潟県は、今回の統合にあたり、地域住民への丁寧な説明を心がけ、不安の解消に努めています。具体的には、
- 説明会の開催： 地域住民向けの説明会を複数回開催し、今回の決定に至った経緯や、今後の医療体制について詳しく説明します。
- 相談窓口の設置： 患者さんやその家族からの相談に応じる窓口を設置し、個別の状況に合わせた情報提供や支援を行います。
- 交通手段の確保： 十日町病院へのアクセスを改善するため、バス路線の見直しや、送迎サービスの検討などを行います。
地域医療を守るために
今回の統合は、患者さんにとって少なからず影響があるものです。しかし、地域医療を守り、将来にわたって質の高い医療を提供するためには、避けて通れない道なのかもしれません。
新潟県は、今回の統合を機に、地域医療体制の再構築を進め、すべての県民が安心して医療を受けられる環境づくりを目指しています。
今後の情報にご注意ください
今後の詳しい情報については、新潟県のホームページや、松代病院、十日町病院からのお知らせをご確認ください。
県立松代病院の入院機能を令和８年４月１日から 十日町病院に統合（無床診療所化）する方針としました。
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