あなたの情報、大丈夫？ NCSCが個人・家族向けに「データ侵害」から身を守るための新たな手引きを公開
【ロンドン発 2025年5月15日】 イギリスの国家サイバーセキュリティセンター（NCSC）は、本日午前8時48分（英国夏時間）に、個人やその家族がインターネット上の「データ侵害」という問題に遭遇した場合の対応方法や、日頃からの心構えについて、分かりやすく解説した新しいガイダンス『Data breaches: guidance for individuals and families』（データ侵害：個人および家族向けガイダンス）を公式サイト上で公開しました。
インターネットが私たちの生活に欠かせないものとなる一方で、私たちが利用する様々なサービスから個人情報が漏れてしまう「データ侵害」のニュースも残念ながら増えています。このような事態は、私たちのプライバシーを脅かすだけでなく、なりすまし被害やフィッシング詐欺など、様々な犯罪につながる可能性があり、多くの人にとって不安の種となっています。
NCSCは、イギリスのサイバー空間を安全に保つための中心的な機関として活動しており、企業や政府機関への高度なアドバイスはもちろん、一般の人々がサイバー犯罪から身を守るための情報提供にも力を入れています。今回の新しいガイダンスは、まさにその一環として、技術的な知識がない方でも安心して読めるよう、優しい言葉で丁寧に解説されています。
新しいガイダンスで何がわかる？
この新しい手引きでは、以下のような、誰もが知っておきたい大切な情報が盛り込まれています。
- 「データ侵害」とは何？：そもそもデータ侵害が何を意味するのか、なぜ起こるのかといった基本的な解説。
- もし情報が漏れてしまったら？：自分の個人情報が流出してしまった可能性がある場合に、まず何をすべきか、具体的なステップ（パスワードの変更、関係サービスへの連絡など）を提示。
- どんなリスクがあるの？：情報が漏れることによって起こりうる被害（なりすまし、詐欺メールの増加など）を知り、警戒するための知識。
- 日頃からできる対策は？：データ侵害のリスクを減らすために、普段からできる簡単な対策（強力なパスワードの設定、二段階認証の利用など）の紹介。
- 誰に相談すれば良い？：困った時にどこに助けを求めれば良いのか、信頼できる情報源や相談先についての情報。
なぜこのガイダンスが今必要なのか
近年、私たちはオンラインショッピング、SNS、オンラインバンキングなど、多くのサービスで個人情報を入力しています。これらの情報が一度でもサイバー攻撃などによって外部に漏れてしまうと、取り返しがつかない事態に発展する可能性があります。
NCSCは、こうしたリスクから国民を守るためには、個人一人ひとりがデータ侵害のリスクを理解し、もしもの時に適切な対応をとることが非常に重要であると考えています。しかし、専門用語が多くて分かりにくいと感じる方も少なくありませんでした。
今回のガイダンスは、そうした声に応える形で、特にサイバーセキュリティに詳しくない個人や、お子さんを持つ家族向けに、「もし、自分の情報が漏れたらどうしよう…」という不安を具体的な行動に変えるための「道しるべ」となることを目指しています。
NCSCからの呼びかけ
NCSCは公式サイト上で、「データ侵害は誰にでも起こりうる問題です。しかし、慌てず正しい知識を持つことで、被害を最小限に抑えることができます。今回公開した新しいガイダンスは、皆さんがご自身とご家族のデジタルライフを守るための一助となるでしょう。ぜひご一読ください。」と呼びかけています。
この新しい、個人や家族のためのデータ侵害対策ガイダンスは、NCSCの公式サイト（記事冒頭に記載されているURLなどを参照）にて無料で公開されています。ぜひこの機会にご確認いただき、あなたの情報、そして大切なご家族の情報を守るために役立ててください。
（終わり）
Data breaches: guidance for individuals and families
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