[NewsJp2] アメリカ: 米国の重要な法律記録『Statutes at Large』第110巻がGovInfoで公開されました！, Statutes at Large

米国の重要な法律記録『Statutes at Large』第110巻がGovInfoで公開されました！

皆さま、米国の政府情報に関心をお持ちの方へ、新しいお知らせがございます。

米国の法律の公式記録である『United States Statutes at Large』の新しい巻、第110巻が、米国政府の公式情報サイトであるGovInfo.govにて、米国時間 2025年5月15日午後12時40分（日本時間 2025年5月16日午前1時40分）に公開されました！

これは、米国の法制度や歴史を知る上で非常に重要な出来事です。

『Statutes at Large』とは？

さて、『Statutes at Large』（スタチューツ・アット・ラージ）とは、一体どのようなものなのでしょうか？

これは、米国の連邦議会（Congress）で可決され、大統領の署名などによって正式に法律として成立した全ての公法（Public Laws）や私法（Private Laws）を、その成立した順番に集めて製本された、米国の公式な法律集のことです。

ニュースなどで「〇〇法が成立しました」と報じられた後、その法律の正確な条文や内容は、まずこの『Statutes at Large』に公式記録として掲載されるのです。つまり、これは当時の米国でどのような法律が作られ、どのように国が動いていたのかを知るための、最も信頼できる一次資料と言えます。

公開された第110巻について

今回GovInfo.govで公開された第110巻は、特に「第104回連邦議会（104th Congress）の第2会期（2nd Session）」中に制定された法律や決議などが収録されています。

第104回連邦議会の第2会期は、おおよそ1996年にあたります。この時期に米国でどのような重要な政策が法律として形になったのか、あるいはどのような社会的な課題に対応するための法が作られたのかを知ることができます。経済、社会保障、環境、教育、外交など、当時の米国の動きを反映した多岐にわたる法律が含まれていると考えられます。

GovInfo.govについて

この貴重な法律記録をオンラインで誰でも見られるようにしてくれたのが、GovInfo.govです。

GovInfo.govは、米国政府印刷局（U.S. Government Publishing Office – GPO）が運営する公式ウェブサイトで、連邦議会の記録、法律、大統領の文書、裁判所の意見など、様々な種類の米国政府の公式情報をデジタル化して公開しています。

インターネット環境があれば、世界中のどこからでもこれらの情報に無料でアクセスできるため、研究者だけでなく、一般市民や学生、ビジネスパーソンなど、多くの人々にとって非常に便利な情報源となっています。

なぜこの公開が大切なの？

Statutes at Largeのような公式記録がオンラインで公開されることには、いくつかの大切な意味があります。

アクセスの向上: かつては大きな図書館などでしか見ることが難しかった公式の法律集が、インターネットを通じて手軽に見られるようになりました。これにより、情報へのアクセスが劇的に向上しました。
透明性の確保: 政府がどのような法律を制定したのか、その正確な記録を国民や世界に公開することで、政府の活動の透明性が保たれます。
研究や学習への貢献: 歴史、政治、法律などを学ぶ人々にとって、当時の一次資料に直接触れることができるのは大きな助けとなります。