え？それ、ホント？誤情報を信じちゃう人に、やさしく「違うよ」って伝える方法を名古屋工業大学が発見！,名古屋工業大学

え？それ、ホント？誤情報を信じちゃう人に、やさしく「違うよ」って伝える方法を名古屋工業大学が発見！

みなさん、SNSとかで「え、これマジ？」って思う情報を見かけること、ありませんか？中には、ちょっと怪しい情報、いわゆる「誤情報」も紛れ込んでいたりしますよね。

でも、誤情報を信じている人に「それ違うよ！」って伝えても、なかなか信じてもらえないことってありませんか？実はこれ、人間が持っている「訂正回避傾向」というものが原因なんだそうです。

そんな悩ましい問題に、名古屋工業大学の研究チームが挑み、誤情報を信じている人に、より効果的に訂正を伝えるためのヒントを見つけました！

「訂正回避傾向」ってなに？

人は誰でも、自分の考えや信念を否定されるのを嫌がる傾向があります。これを「訂正回避傾向」と言います。特に、強く信じている情報や、自分のアイデンティティに関わる情報に対しては、訂正を受け入れにくくなってしまうんです。

例えば、「〇〇という健康法が絶対に効果がある！」と信じている人に、「それは科学的に根拠がないよ」と伝えても、「そんなことない！私は効果があった！」と反論されたりしますよね。

どうすれば、誤情報を信じている人に、やさしく訂正できるの？

名古屋工業大学の研究チームは、この「訂正回避傾向」に着目し、「メタ認知的支援」という方法が効果的であることを明らかにしました。

「メタ認知的支援」ってなに？

「メタ認知」とは、自分の認知活動を客観的に捉え、コントロールする能力のこと。簡単に言うと、「自分が何を考えているのかを理解する」ということです。

「メタ認知的支援」は、このメタ認知をサポートすることで、自分の考え方のクセに気づかせたり、より客観的に情報を受け入れるように促すことを指します。

具体的にどうするの？

研究チームは、実験を通して、以下のポイントが重要であることを示しました。

自分の考え方のクセに気づかせる: 「あなたは〇〇という情報を信じているけれど、それはなぜですか？他の情報源も調べてみましたか？」のように、自分の考え方や情報源を振り返るように促す。
客観的な視点を持たせる: 「〇〇という情報を信じる気持ちは分かりますが、他の専門家や研究機関の見解も見てみましょう」のように、異なる視点からの情報提供を促す。
感情的な反発を避ける: 頭ごなしに否定するのではなく、「〇〇という情報も参考になりますね」のように、相手の意見を尊重しながら、客観的な情報を提供する。

今回の研究で何が分かったの？

今回の研究で、メタ認知的支援を行うことで、誤情報を信じている人でも、より訂正を受け入れやすくなることが分かりました。つまり、自分の考え方のクセに気づき、客観的な視点を持つことで、誤情報に気づきやすくなるということです。

今後の活用に期待！

この研究成果は、SNSなどでの誤情報対策や、教育現場での情報リテラシー教育などに役立つことが期待されます。

誤情報を信じている人に、頭ごなしに否定するのではなく、やさしく、そして客観的に情報を伝えることが、誤情報拡散を防ぐためにとても大切なんですね。

今回の研究成果が、より良い情報社会の実現に繋がることを願っています！

詳細はこちら