地球温暖化に立ち向かう！ 国土交通省が川の未来を変える計画を発表
地球温暖化の影響で、雨の降り方が変わってきているのを知っていますか？ 今まで経験したことのないような大雨が降ったり、逆に雨が全然降らなかったり…。そんな変化に対応するため、国土交通省が留萌川水系、富士川水系、筑後川水系の3つの川について、これから数十年先の未来を見据えた長期的な計画を見直すことを発表しました。発表があったのは、2025年3月13日の夜8時です。
今回の見直しのポイントは、 「流域治水」 という考え方です。
流域治水ってなに？
従来の川の対策は、川の中にダムを作ったり、堤防を高くしたりして、川から水があふれないようにすることに重点が置かれていました。でも、大雨が降ると、川だけでなく、周りの地域全体で水害が起こる可能性があります。
そこで、「流域治水」では、川だけでなく、 川の周りの地域全体で水害を防ぐ ことを目指します。具体的には、
- 雨水を貯める場所を増やす： 田んぼや畑に雨水を一時的に貯めたり、公園に雨水が浸み込むようにしたりして、川に流れ込む水の量を減らします。
- 家や施設の安全性を高める： 災害が起こりやすい場所に家を建てないようにしたり、建物を丈夫にしたり、避難場所を確保したりします。
- 地域全体で協力する： 地域住民、企業、自治体などが協力して、水害に備える体制を作ります。
つまり、川だけでなく、地域全体で力を合わせて、水害に強い社会を作ろう！という考え方なんです。
なぜ今、計画を見直すの？
地球温暖化が進むと、これまで経験したことのないような大雨が降る可能性が高まります。過去のデータだけでは、今後の水害を防ぐことは難しくなってきています。
そこで、今回の見直しでは、
- 最新の気候変動予測を取り入れる： これから数十年の間に、どれくらいの雨が降るのか、より詳しく予測します。
- 「流域治水」の考え方を取り入れる： 川だけでなく、地域全体の安全性を高めるための対策を盛り込みます。
これらの対策を通して、地球温暖化が進んでも、安心して暮らせる社会を目指します。
3つの川で、具体的に何が変わるの？
今回の見直しでは、留萌川水系、富士川水系、筑後川水系の3つの川で、それぞれ具体的な対策が検討されます。例えば、ダムの建設や改修、堤防の強化、雨水を貯める施設の整備などが考えられます。
これらの対策は、それぞれの川の特性や、地域の状況に合わせて、具体的に計画されます。
私たちにできることは？
今回の計画見直しは、私たちの生活に深く関わるものです。
- 地域の防災情報に注意する： お住まいの地域のハザードマップを確認したり、避難場所や避難経路を確認したりするなど、日頃から防災意識を高めておくことが大切です。
- 地域の防災活動に参加する： 自治体や自主防災組織などが実施する防災訓練などに参加して、いざという時に備えましょう。
- 地球温暖化対策に協力する： 地球温暖化は、大雨の原因の一つです。省エネを心がけたり、公共交通機関を利用するなど、日々の生活の中でできることから地球温暖化対策に協力しましょう。
今回の国土交通省の発表は、地球温暖化という大きな課題に立ち向かい、未来の世代に安全な社会を引き継ぐための重要な一歩です。私たち一人ひとりが、この問題に関心を持ち、できることから行動していくことが大切です。
気候変動を考慮して留萌川水系、富士川水系及び筑後川水系の長期計画を変更しました〜流域治水の観点も踏まえた河川整備基本方針の見直し〜
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