腐敗認識指数ランキング、セーシェルがサブサハラ・アフリカで初めて日本を上回る, 日本貿易振興機構

日本、途上国セーシェルに腐敗認識指数で後れを取る

国際的な非政府組織「トランスペアレンシー・インターナショナル」が発表した「腐敗認識指数2022」では、セーシェルがサブサハラ・アフリカで初めて日本を上回り、11位にランクインしました。

腐敗認識指数とは 腐敗認識指数は、専門家やビジネスパーソンの調査に基づき、各国の汚職の認識度を評価する指標です。100点が最もクリーンで、0点が最も腐敗していることを示します。

セーシェルの躍進 セーシェルは、過去1年間で腐敗認識指数が3ポイント上昇し、11位となりました。これは、政府の汚職対策や透明性を向上させる取り組みが奏功した結果とされています。

日本の順位 日本は、過去1年間で1ポイント上昇し、20位となりました。しかし、依然としてサブサハラ・アフリカの多くの国よりも順位が低く、汚職に対する認識が高まっていることが示されています。

汚職の潜在的な影響 汚職は、経済成長を妨げ、貧困を助長し、民主主義を弱体化させる可能性があります。国際通貨基金（IMF）によると、汚職が1％増加すると、GDPが約1.2％減少すると言われています。

汚職対策 汚職に対処するには、以下のような対策が重要です。

日本貿易振興機構（JETRO）は、このニュースを受け、「日本企業は、セーシェルや他の汚職認識指数が低い国に進出する際は、汚職リスクを十分に認識し、適切な対策を講じる必要がある」と述べています。

関連情報

トランスペアレンシー・インターナショナル「腐敗認識指数2022」：https://www.transparency.org/en/cpi/2022
国際通貨基金「汚職がもたらすコスト」：https://www.imf.org/en/Publications/WP/Issues/2022/03/11/The-Cost-of-Corruption-509534