
BYD、2023年までに全モデルに高度運転支援システム搭載へ
日本貿易振興機構(JETRO)によると、中国の電気自動車(EV)大手BYDは、2025年2月17日に「インテリジェント化戦略」を発表しました。この戦略の一環として、BYDは今後発売する全モデルに高度運転支援システム(ADAS)を搭載することを目指しています。
ADASは、車載センサーやカメラを使用して、車両周辺の状況を認識し、事故防止や運転支援を行うシステムです。BYDが搭載するADASには、自動緊急ブレーキ、車線逸脱警報、アダプティブクルーズコントロールなどが含まれます。
BYDは、今後3~5年かけてADASの機能を段階的に拡大し、最終的には自動運転を実現することを目指しています。自動運転は、交通渋滞の緩和、事故の削減、高齢者や障害者などの移動手段の確保など、さまざまなメリットをもたらすと期待されています。
BYDのADASは、同社の自主開発プラットフォーム「BYD iPilot」をベースに構築されています。BYD iPilotは、レーダー、カメラ、超音波センサーなどのセンサーデータを統合し、包括的な車両周辺認識を提供します。
BYDは、ADASを搭載した最初のモデルとして、「漢EV」を2023年中に発売する予定です。漢EVは、最大600kmの航続距離を誇る高級EVで、BYDのフラグシップモデルと位置付けられています。
BYDのインテリジェント化戦略は、同社の電動化戦略と並んで、今後数年間の成長戦略の中核となるものです。BYDは、ADASの搭載により、安全性、利便性、効率性を向上させ、EV市場における競争力をさらに強化することを目指しています。
BYDがインテリジェント化戦略を発表、全モデルに高度運転支援システム搭載へ
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