映画スタジオに40%の事業用固定資産税軽減導入
全英産業・コミュニケーション省（UK News and communications）は、映画スタジオに対する事業用固定資産税（business rates）の40%軽減措置が2025年2月16日00:01から実施されることを発表しました。
この措置は、同省の「フィルム＆TVコンテンツ制作産業成長戦略」の一環です。同戦略では、英国のフィルム＆TV産業の成長を促進し、世界的な競争力を維持することが求められています。
事業用固定資産税は、商業施設が支払う地方税です。英国の映画産業は、ロンドン中心部や南東部など、事業用固定資産税が高い地域に集中しています。このため、映画スタジオは高額な固定資産税の負担が経営に影響していました。
今回の軽減措置は、映画スタジオの運営コストを削減し、投資や雇用創出、成長を促進することが期待されています。映画制作、テレビ番組制作、アニメーションなどの関連業界にも大きな恩恵がもたらされるとみられています。
同省のルシー・フレーザー国務次官は、「この措置は英国の映画産業に大きな前進であり、英国を世界の映画制作におけるハブとして維持するための取り組みの一環です」と述べています。
映画業界からの反応は概して好意的です。英国映画スタジオ協会（UK Film Studios Association）のフィル・ホプソンズ最高経営責任者（CEO）は、「この措置は、事業拡大と国際競争での優位性を確保するために必要な支援を提供してくれる」と述べています。
この軽減措置は、映画スタジオが以下の基準を満たしている場合に適用されます。
- 映画制作の主要な目的で使用されていること
- スタジオの総面積が1,000平方メートル以上であること
- 常時10人以上の従業員が雇用されていること
また、この軽減措置は2034年3月31日まで適用される予定です。
Lights, Camera, Action! 40% business rates relief for film studios rolled out
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