テンペスト戦闘機のリサイクルプロジェクトが快調なスタート
英国防省の部門である国防装備支援庁（DE&S）は2025年2月5日、「トーネード2テンペスト」と呼ばれる戦闘機コンポーネントリサイクルプロジェクトが順調に進捗していることを発表しました。
このプロジェクトは、退役したトーネードGR4戦闘機のコンポーネントを、現在開発中の次世代戦闘機であるテンペストに再利用することを目的としています。これにより、製造コストの削減、資源の節約、環境への配慮につながります。
プロジェクトの第1段階では、トーネードから約100万点のコンポーネントを取り外しました。これらのコンポーネントは、洗浄や検査を経て、テンペストに組み込まれる予定です。
DE&Sのトーネードプログラムマネージャーであるニック・チェシャム氏は、「このリサイクルプロジェクトは、英国の航空宇宙産業にとって画期的な出来事です。トーネードの貴重なコンポーネントを新しい生命に変えることで、コストを削減し、資源を有効活用し、環境への影響を軽減できます」と述べています。
テンペストは、英国主導の国際協力プロジェクトで開発されている次世代戦闘機です。同機は、最先端のセンサー、ステルス技術、人工知能（AI）を搭載し、将来の空戦の要件に対応するように設計されています。
トーネード2テンペストプロジェクトは、英国政府の「国防と安全保障産業戦略」に沿っており、英国の防衛産業の能力と競争力を強化することを目的としています。
このプロジェクトが成功すれば、航空宇宙産業におけるリサイクルと再利用の新たなモデルとなり、製造コストの削減と持続可能性の向上に貢献する可能性があります。
‘Tornado 2 Tempest’: Fighter jet component recycling project off to flying start
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