KDDIが月面通信技術の検討を開始
通信大手KDDIは、2025年1月31日に「月-地球間および月面での大容量通信実現に向けた技術検討を開始」を発表しました。
検討の背景
宇宙開発が進む中、月面探査や有人月面滞在が現実味を帯びてきています。これらの活動には、地球との安定した大容量通信が不可欠です。しかし、月と地球の間の距離（約38万キロメートル）や月面の過酷な環境により、通信には大きな課題があります。
検討内容
KDDIは以下を含む幅広い技術の検討を開始します。
- 月と地球間の光通信システム
- 月面での5Gおよび6G通信網
- 宇宙船や探査機との通信技術
- 月面ローバーや有人居住モジュールでの通信インフラ
期待される成果
この技術検討では、以下の成果が期待されています。
- 月面探査や有人月面滞在を可能にする安定した大容量通信基盤の確立
- 月面での科学観測や資源開発を効率化する通信システムの開発
- 将来的な月面居住地における生活インフラの整備
関連情報
KDDIは、この技術検討を以下を含むさまざまなパートナーと共同で実施します。
- 宇宙航空研究開発機構（JAXA）
- 通信技術研究所（ATR）
- 電波産業会（ARIB）
また、KDDIは2023年9月に、衛星通信事業を展開する米国のSESと協力し、月面通信システムの開発に関する契約を締結しています。
今回の技術検討は、日本が世界の月面開発競争で優位に立つための重要な一歩と言えます。KDDIの取り組みが、月面での通信インフラの確立に貢献することが期待されています。
月-地球間および月面での大容量通信実現に向けた技術検討を開始
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