コンゴ民主共和国の病院がパンク、食料が枯渇：ゴマに「壊滅的」危機
人道支援団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は、コンゴ民主共和国東部の都市ゴマにおける、エボラ出血熱と新型コロナウイルス感染症の二重の感染危機により、病院がパンクし、食料が不足していると報告しました。
病院が患者で溢れかえり、医療スタッフが不足
報告書によると、ゴマにあるエボラ治療センターは患者で溢れかえっており、医療スタッフが不足しています。医師や看護師は、保護具も薬も十分に足りておらず、過酷な状況で働いています。ある医師は、「患者がベッドから溢れ、床に横たわっている。彼らに適切な治療を提供することができない」と語りました。
食料不足が蔓延し、人々の命が脅かされる
さらに、報告書はゴマで深刻な食料不足が蔓延しており、多くの人々が飢餓に直面していると警告しています。エボラの隔離措置により、人々が食料を調達することが困難になり、食料価格は高騰しています。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、「この食料不足は、人々の命にとって深刻な脅威となっている」と述べています。
緊急の支援が必要
人道支援団体は、ゴマの危機に対処するため、緊急の国際支援が必要だと訴えています。報告書は、医療スタッフの増強、保護具と医薬品の提供、食料援助の拡大を求めています。
関連情報
- エボラ出血熱は、感染すると高い死亡率をもたらすウイルス感染症です。
- ゴマでは、2023年2月にエボラ出血熱の発生が確認され、その後、新型コロナウイルス感染症も流行しています。
- ゴマは、紛争と不安定が続くコンゴ民主共和国の不安定な地域にあります。
Hospitals overwhelmed in DR Congo, food running out: Goma faces ‘devastation’
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