広島国際大学、医療栄養学科 齋藤講師らの研究論文が「Scientific Reports」誌に掲載されました。

広島国際大学、栄養に関する研究論文が国際誌に掲載

広島国際大学医療栄養学科の齋藤講師らの研究論文が、2023年1月27日に「Scientific Reports」誌に掲載されました。この研究は、肥満や糖尿病などの生活習慣病の予防と改善に役立つ可能性のある新しい知見を明らかにしています。

研究内容

齋藤講師らの研究では、肥満や糖尿病などの生活習慣病の発症に関連する、腸内細菌の一種である「ファシバクテリウム」に注目しました。この細菌は、食物繊維を分解して健康に有益な物質を産生することが知られています。

研究チームは、肥満のラットに食物繊維を豊富に含む食事を与え、ファシバクテリウムを増殖させました。その結果、ラットの体重増加や血糖値上昇が抑制されることがわかりました。

さらに、研究チームは、ファシバクテリウムが産生する物質である「酪酸」が、肥満や糖尿病の予防・改善に重要な役割を果たしていることを発見しました。酪酸は腸内炎症を抑え、インスリン感度を向上させることが明らかになりました。

意義

この研究により、ファシバクテリウムや酪酸が、生活習慣病の予防と改善に役立つ可能性があることが示されました。食物繊維を豊富に摂取することで、ファシバクテリウムを増やし、酪酸の産生を促進することが、肥満や糖尿病のリスクを軽減することにつながるかもしれません。

齋藤講師は、「この研究成果が、生活習慣病の克服に役立つ新たな治療法や予防法の開発に貢献することを期待しています」とコメントしています。

関連情報

• 研究論文：https://www.nature.com/articles/s41598-023-27665-7
• 広島国際大学 医療栄養学科：https://www.hiroshima-u.ac.jp/gakubu/nutrition/
• Scientific Reports：https://www.nature.com/scientificreports

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