英教会、児童保護に関するガイドラインを発表
2025年1月24日、英国の教会を監督する独立規制機関であるイングランド国教会規制委員会（CBR）は、重要な総会投票に先立ち、児童保護に関する期待事項を定めたガイドラインを発表しました。
ガイドラインの概要
このガイドラインでは、教会が次の事項を確保することを義務付けています。
- 児童と若者が安全で保護された環境にいること
- すべての教会職員とボランティアが、児童保護に関する訓練を受けていること
- 虐待の疑いがあれば、適切な当局に報告すること
総会投票への影響
このガイドラインは、2025年2月に開催される総会で児童保護に関する重要な投票が行われる前に発表されました。これらの投票は、聖職者の同性婚の祝福を許可する決議案と、ゲイやレズビアンの人々が司祭になることを認める決議案に関するものです。
CBRは、ガイドラインが教会のリーダーに児童保護の重要性を再認識させ、聖職者の同性婚とゲイやレズビアンの人々の司祭としての役割に関する議論が児童の幸福を損なわないようにすることを目的としていると述べました。
教会の反応
カンタベリー大主教であるジャスティン・ウェルビー猊下は、このガイドラインを歓迎し、「聖職者の同性婚の祝福やゲイやレズビアンの人々の司祭としての役割を認めるかどうかという複雑で物議を醸す問題を議論する際に、教会の主な焦点が常に児童の保護にあることをすべての教会に思い出させるものです」と述べました。
一方、一部の保守的な教会グループは、ガイドラインが同性婚やゲイやレズビアンの人々の司祭としての役割を認めるための動きの一部だと批判しています。
今後の展開
総会での投票の結果は、英国国教会の未来に大きな影響を与える可能性があります。聖職者の同性婚の祝福が認められれば、英国国教会は世界で初めて同性婚を祝福することを認める主要な教会となるでしょう。また、ゲイやレズビアンの人々の司祭としての役割が認められれば、英国国教会はLGBTQ+の権利に関する認識を大きく変えることになるでしょう。
Regulator sets out safeguarding expectations ahead of key Synod votes
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