コンビニ店員の機転で特殊詐欺被害を防ぐ
2025年1月7日、奈良県警はコンビニエンスストアの店長に感謝状を贈呈しました。店長は、2022年12月26日に特殊詐欺の被害を未然に防止した功績が認められたのです。
その日、高齢の女性がコンビニを訪れ、100万円分のプリペイドカードを購入しようとしていました。店長は女性の不安げな様子や、カードを大量購入しようとしていることに違和感を覚えました。
店長は冷静に「何かお困りですか？」と尋ね、女性が「息子が交通事故を起こした」と答えていることを確認しました。店長は、警察や消防に連絡するよう女性に促しましたが、女性は応じようとしませんでした。
店長は状況がおかしいと感じ、警察に通報。駆け付けた警察官が女性に事情を聴取したところ、実際に交通事故を起こした息子から電話があり、治療費として100万円を送金するよう求められていたことが判明しました。
店長は、「女性の様子がおかしいと思ったので、声をかけてみました。被害を防ぐことができてよかったです」と語りました。
奈良県警の担当者は、「店長さんの機転が被害を未然に防止しました。特殊詐欺の手口は巧妙化していますので、店員の方にも協力をお願いしています」と感謝の意を表しました。
特殊詐欺の防止対策
特殊詐欺は、電話やメールなどで現金をだまし取る犯罪です。以下に、被害を防ぐための対策をご紹介します。
- 見知らぬ人からの電話やメールに安易に信じてお金を送ったり、個人情報を教えない。
- 家族や親しい人に相談する。
- 警察や消費生活センターなどに相談する。
- ATMで現金を引き出す際、周囲に不審者がいないか注意する。
被害に遭わないよう、日頃から警戒を怠らないことが大切です。
(12月26日)特殊詐欺被害を未然に防止したコンビニエンスストア店長へ感謝状を贈呈
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