福岡市が責任技術者制度を導入
福岡市は、2025年1月5日に「責任技術者制度について」という発表を行いました。この新しい制度により、建設現場における安全性の向上と技術力の維持が図られます。
制度の内容
責任技術者制度では、一定の規模の建設工事について、責任技術者を選任することが義務付けられます。責任技術者は、工事の計画、設計、施工、管理の全工程において、技術的な責任を負います。また、以下のような役割を担います。
- 安全対策の策定と実施
- 設計図書の審査
- 施工方法の決定
- 資材調達と管理
- 施工監理
- 施工完了後の点検
選任資格
責任技術者として選任されるためには、以下のような資格を有することが必要です。
- 一級建築士または一級土木施工管理技士
- 5年以上の実務経験
- 安全衛生に関する知識と経験
適用対象
責任技術者制度は、次の規模以上の建設工事に適用されます。
- 建築面積または延べ床面積が1,000平方メートル以上
- 敷地面積が5,000平方メートル以上
- 地盤改良工事で、深度が10メートル以上
導入の背景
福岡市では近年、建設現場における事故が相次いで発生しています。責任技術者制度の導入は、こうした事故の防止と安全性の向上を目的としています。また、建設業界の技術力の維持と向上にも役立てられるものと期待されています。
関連情報
責任技術者制度について
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