金融庁、「経営者保証ガイドライン」活用実績を発表
金融庁は2024年12月26日、2024年4月から9月までの「経営者保証に関するガイドライン」等の活用実績に関する報告書を公表しました。
経営者保証ガイドラインとは？
経営者保証ガイドラインは、金融庁が中小企業向け融資における経営者保証の適正化を図るために2022年に策定したものです。このガイドラインでは、経営者保証を原則として不要とし、必要な場合も合理的な範囲に限定するよう金融機関に求めています。
活用実績
報告書によると、ガイドラインの施行後、経営者保証の要件が緩和または除外された融資の割合が大幅に増加しています。
- 融資額1億円未満の融資では、経営者保証不要または自己保証のみで対応された割合が83.6%に上昇。
- 融資額1億円以上の融資でも、経営者個人保証が不要または自己保証にとどめられた割合が59.2%に上昇。
関連情報
「経営者保証に関するガイドライン」の活用が中小企業の資金調達を改善し、経営者の負担を軽減していることが示されています。また、金融庁はガイドラインのさらなる周知と徹底を図るため、以下のような取り組みを行っています。
- 金融機関に対する周知啓発や相談対応
- 経営者団体の支援
- 国民生活センターとの連携による消費者への情報提供
今後の見通し
金融庁は、ガイドラインの活用が今後も継続的に拡大し、中小企業の経営環境の改善に寄与することを期待しています。また、ガイドラインのさらなる普及や金融機関の適切な運用を図るための取り組みを続けていく予定です。
「経営者保証に関するガイドライン」等の活用実績（令和６年４月～令和６年９月末）について公表しました。
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