雪印乳業元会長、正野勝也氏が逝去
2024年12月24日、雪印乳業株式会社の元会長である正野勝也氏が亡くなられたことが発表されました。享年94歳でした。
正野勝也氏の功績
正野氏は1930年生まれ。1954年に雪印乳業に入社し、乳製品の開発や販売に力を注ぎました。1982年に代表取締役社長に就任し、雪印乳業を日本を代表する乳製品メーカーに育て上げました。
正野氏の在任中は、ヒット商品「ナチュレ」の発売や海外事業の拡大など、数々の功績を残しました。また、業界団体の代表として乳業界の発展にも貢献しました。
2000年の雪印集団食中毒事件
しかし、2000年に発生した雪印集団食中毒事件では、正野氏を含む当時の経営陣の責任が問われました。この事件では、雪印乳業の製品からO157が検出され、全国で1万5千人以上が被害を受けました。
正野氏は事件後の2001年に会長を辞任し、その後は雪印乳業の経営に関与していませんでした。
食の安全への警鐘
雪印集団食中毒事件は、日本の食の安全に対する認識を大きく変える出来事となりました。正野氏の逝去は、この事件がもたらした教訓を振り返り、食の安全の重要性について改めて考える機会となるでしょう。
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