法務省が「相談状況の分析（霊感商法等対応ダイヤル）」を更新
法務省は、2024年12月23日午前6時に、「相談状況の分析（霊感商法等対応ダイヤル）」を更新しました。この更新では、霊感商法やその他の詐欺的商法に関する相談状況の最新の分析結果がまとめられています。
相談件数の推移
2023年度の霊感商法等対応ダイヤルへの相談件数は、前の年度と比較して大きく減少しました。具体的には、2022年度が1,256件だったのに対し、2023年度は834件と、約33%減少しています。
この減少は、法務省による霊感商法対策の強化が奏功したと考えられています。法務省は、霊感商法に関する注意喚起や被害防止のための啓発活動を実施しており、これらの取り組みが相談件数の減少につながったとみられています。
相談内容の分析
相談内容を分析した結果、霊感商法に関する相談が最も多く、全体の約60%を占めていました。次いで、健康食品や化粧品などの悪質な誇大広告に関する相談が約20%で、投資やローン契約に関する相談が約10%となっていました。
霊感商法に関する相談では、霊能者や占い師を装った人物からの電話や訪問が主な手口でした。相談者は、先祖の祟りや呪いがあるなどと言われ、高額な護符や霊符を購入するよう勧誘されたケースが多数見受けられました。
被害金額の推移
2023年度の霊感商法等対応ダイヤルを通じて申告された被害金額は約2億5,000万円で、前の年度とほぼ同水準でした。被害金額の規模が大きいことから、霊感商法による被害が依然として深刻な問題であることがうかがえます。
注意喚起と対策
法務省は、霊感商法やその他の詐欺的商法に関する注意喚起を呼びかけています。以下のような手口にご注意ください。
- 先祖の祟りや呪いがあると言われたり、高額な護符や霊符を購入するように勧められたりする。
- 健康食品や化粧品の効果を誇張して宣伝したり、無理な勧誘をしたりする。
- 甘い言葉で投資やローン契約に誘ったり、強引に契約書にサインさせたりする。
霊感商法や詐欺的商法の被害に遭った場合、または被害にあう恐れがある場合は、霊感商法等対応ダイヤル（0570-064-333）にご相談ください。
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