上場企業初の倒産：車載電池向け電解銅箔メーカー日本電解が民事再生
東京商工リサーチの発表によると、車載電池向け電解銅箔メーカーの日本電解株式会社（茨城県）が2024年11月27日に東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。上場企業の倒産としては今年初となります。
事業内容と負債額
日本電解は、リチウムイオン電池の負極材として使用される電解銅箔を製造・販売するメーカーです。同社の負債総額は約110億円と推定されています。
経営不振の原因
日本電解は、近年、原材料価格の高騰や需要の低迷により業績が悪化していました。さらに、設備投資に多額の資金を投じたものの、想定通りの収益につながらなかったことも経営不振に拍車をかけました。
関連情報
- 日本電解は2008年にジャスダック市場に上場しました。
- 同社は、パナソニックやソニーなど大手電機メーカー向けに電解銅箔を供給していました。
- 2022年12月期の決算では、営業損益が約17億円の赤字に陥っていました。
影響
日本電解の民事再生により、取引先や従業員に影響が出る可能性があります。また、同社の事業が停止すると、車載電池の生産にも影響が出る可能性があります。
今後の見通し
日本電解は民事再生手続の中で、事業の再建を目指します。債権者との協議や資産の売却などを行い、経営の立て直しを図る予定です。同社の今後の動向に注目が集まります。
車載電池向け電解銅箔メーカー、日本電解（株）（茨城）が民事再生、今年初めての上場企業倒産
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