ガザで「恐怖」に終わりなし、国連当局者が安全保障理事会に報告
2024年11月25日、国連当局者は国連安全保障理事会で、ガザで続く暴力行為は「恐怖」と表現し、終わりが見えないと警告しました。
報告によると、ここ数週間でイスラエルとパレスチナの武装勢力の衝突が激化しており、ガザ地区では少なくとも20人のパレスチナ人が殺害されています。イスラエルでは、ロケット弾による攻撃で1人が死亡しています。
国連人権高等弁務官事務所（OHCHR）の事務次長補、イラ・シャヒド氏は、「この暴力は、パレスチナ人の命、家、生計を破壊している」と述べました。
彼女は、イスラエルの空爆が住宅や学校を含む民間インフラに大きな被害を与えていると報告しました。また、パレスチナの武装勢力によるロケット弾攻撃も、イスラエルの民間人に危害を加えていると述べました。
シャヒド氏は、パレスチナ自治区のラマッラでも暴力行為が激化していると報告しました。ここ数週間で、イスラエル軍によって10人以上のパレスチナ人が殺害されています。
彼女は、「この暴力の連鎖は、さらなる流血と苦しみをもたらすだけだ」と警告しました。
シャヒド氏は、国連は両当事者に自制を求め、すべての民間人の保護を確保するよう求めていると述べました。
また、国際社会は、暴力の根本原因であるイスラエルの占領終結と、パレスチナ人の自決権の尊重に向けた取り組みを支援するよう求めています。
関連情報
- ガザ地区は、パレスチナ自治政府が統治する、イスラエルに封鎖されている沿岸地域です。
- ガザ地区は、2007年からイスラエルの封鎖下に置かれ、それが人道危機を引き起こしています。
- この地域では、2008年、2012年、2014年にも大規模な紛争が発生しています。
- イスラエルは、武装勢力によるロケット弾攻撃から自国を守るためにガザ地区を封鎖していると主張しています。
- パレスチナ側は、封鎖は不当な集団処罰であり、ガザ地区の経済と民生に壊滅的な影響を与えていると主張しています。
No end in sight to ‘horror’ in Gaza, UN official tells Security Council
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