米国防長官オースティン氏、東南アジア諸国と会談し、地域協力強化のビジョンを提示
2024年11月21日、国防総省はロイド・オースティン国防長官が東南アジアの国々との会談を行い、地域協力強化のためのビジョンを提示したと発表しました。
会談には、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの防衛大臣が出席しました。
オースティン氏は、東南アジア地域における米国と同盟国の「共通のビジョン」を強調し、「自由で開放的で、繁栄し、安全なインド太平洋」を構築するという目標を掲げました。
会談では、以下のテーマについて議論が行われました。
- 南シナ海の安定：中国の海洋進出に対する懸念と、法の支配と航行の自由の重要性。
- テロ対策：過激主義の拡散への対処と、地域協力の強化。
- サイバーセキュリティ：サイバー攻撃からの地域保護と、サイバー空間における規範の確立。
- 災害救助：地域における人道危機への共同対応。
また、オースティン氏は、2023年にフィリピンで開催される東南アジア条約機構（SEATO）閣僚会議の準備状況についても議論しました。SEATOは、東南アジアにおける安全保障と協力を促進することを目的とした組織です。
会談の結果、オースティン氏と東南アジアの国々は、以下の事項で合意しました。
- 定期的な閣僚級および実務者級の会合を通じて、地域協力の強化。
- 南シナ海における行動規範の策定に向けた協力。
- テロ対策やサイバーセキュリティの分野における共同イニシアチブの拡大。
- 人道危機や災害に対応するための地域タスクフォースの設立。
オースティン氏は、今回の会談は「東南アジアと米国との間の強固で持続可能なパートナーシップを構築する上で重要な一歩」だったと述べました。
国防総省は、米国と東南アジアの国々との関係は、インド太平洋地域の平和と安定を確保するために不可欠であると強調しました。
Austin Meets With Southeast Asian Counterparts, Charts Vision for Enhanced Regional Cooperation
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