厚生労働省が石綿疾病の検討会を開催
厚生労働省は、2024年11月22日（金）午前5時に、令和6年度第8回「石綿に係る疾病の業務上外のに関する検討会」を開催すると発表しました。
検討内容
この検討会では、次の内容について議論が交わされます。
- 石綿による疾病が労災と認定される条件の検討
- 石綿曝露による健康影響に関する最新の知見の共有
- 石綿曝露対策の強化に向けた方策の検討
背景
石綿はかつて建築資材や耐熱材料として広く使用されていましたが、発がん性があることが判明し、現在は原則として使用が禁止されています。しかし、過去に石綿に曝露した人の中には、現在でも石綿関連疾患を発症する人がいます。
労災認定を受けるためには、石綿に一定期間以上曝露したことが証明され、かつ業務上の疾病と因果関係があることが必要となります。しかし、石綿曝露の記録が残っていない場合や、発症まで長期間を要する場合など、労災認定が困難なケースがあります。
関連情報
この検討会は、厚生労働省が石綿問題への対策を強化するために設置した「石綿健康被害救済円滑化検討会」の下に開催されます。
検討会には、石綿関連疾患の専門家、労働組合、使用者団体、被害者団体などの関係者が参加します。
検討会の議事録は、厚生労働省のウェブサイトで公開される予定です。
期待される成果
この検討会では、石綿関連疾患の労災認定基準の明確化、石綿曝露対策の強化に向けた方策の検討などが期待されています。 これにより、石綿被害で苦しむ人々の救済がより円滑になり、石綿による健康被害の防止対策が強化されることが期待されています。
令和６年度第８回「石綿に係る疾病の業務上外に関する検討会」を開催します
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