スリランカで与党NPPが圧勝、議席3分の2超を獲得
2024年11月18日
スリランカの国会議員選挙が2024年11月17日に実施され、与党スリランカ人民戦線（NPP）が3分の2を超える議席を獲得して圧勝しました。
NPPは225議席中155議席を獲得し、必要な過半数の113議席を大幅に上回りました。一方、最大野党統一国民党（UNP）は僅か27議席にとどまり、2020年の選挙で獲得した54議席から大きく議席を減らしました。
今回の選挙は、スリランカが深刻な経済危機に陥っている中、実施されました。この危機は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックや、ロシアによるウクライナ侵攻など、さまざまな要因が重なって発生したものです。
NPPのランツウィック・セナラトネ首相は、選挙結果を経済危機からの回復への強い支持の表れだと歓迎しました。セナラトネ首相は選挙後に声明を発表し、「この勝利は、我が国の経済的および政治的安定性への国民の揺るぎない信念の証です」と述べました。
一方で、UNPのラニル・ウィクラマシンハ党首は選挙結果を失望と受け止めました。ウィクラマシンハ党首は記者会見で、「結果は残念だが、われわれは国民の声を尊重する」と述べました。
経済危機により、スリランカはインフレや食料品不足など、さまざまな問題に直面しています。NPPは経済回復計画の実施を公約しており、今回の選挙結果は同党の政策に国民からの支持があることを示しています。
今回の選挙は、スリランカにおける安定した民主主義の継続を強調するものでもあります。同国では1978年から国会議員選挙が定期的に実施されており、今回勝利したNPPは1956年から政権の座にある国で最も古い政党の一つです。
スリランカ国会議員選挙、与党NPPが3分の2超の議席を獲得し圧勝
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