神戸大学がプロポリス主成分の微生物生産で世界記録を更新
神戸大学は、2024年11月12日に画期的な研究成果を発表しました。研究チームは、ハチ由来の健康食品として知られる「プロポリス」の主成分であるフラボノイド「ピノバンクシン」を微生物で生産する方法を開発し、世界最高値を10倍以上更新しました。
プロポリスとは？
プロポリスは、ミツバチが樹皮や葉芽などの植物から集めてくる粘着性の物質です。抗菌、抗炎症、抗酸化作用などのさまざまな健康効果があることで知られています。プロポリスの主な有効成分はフラボノイドであり、中でもピノバンクシンは最も強力な抗酸化作用を持っています。
これまでの課題
従来、ピノバンクシンは植物から抽出されていました。しかし、この方法は収量が低く、生産コストが高かったため、大規模な利用が困難でした。
神戸大学の研究
神戸大学研究チームは、ピノバンクシンを微生物で生産する方法を開発しました。これにより、従来の抽出法に比べて生産量が飛躍的に向上しました。研究チームは、大腸菌という一般的な細菌に、ピノバンクシンを合成する酵素を導入しました。この遺伝子組み換え大腸菌を培養することで、大量のピノバンクシンを生産することができました。
生産量の向上
神戸大学研究チームが開発した微生物生産法では、従来の抽出法のわずか1％の量で、10倍以上のピノバンクシンを生産することができました。この生産量は、世界最高記録を大幅に更新しています。
今後の展開
この研究成果により、プロポリスの主成分であるピノバンクシンを低コストで大量生産することが可能になりました。これにより、健康食品や医薬品など、さまざまな応用分野での活用が期待されています。
関連情報
- 神戸大学のプレスリリース：https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/topics/news/2024_11_12-01.html
- プロポリスに関する情報：https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/y-052.html
- フラボノイドに関する情報：https://www.jfsa.or.jp/citizen/food_guide/safety/flavanoid01.html
プロポリス主成分の微生物生産における世界最高値を10倍以上更新
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