厚労省、ロシア抑留中に死亡した日本人特定
2024年11月1日、厚生労働省は「ロシア連邦政府などから提供された抑留者に関する資料を日本側の資料と照合し、抑留中に死亡した者の個人を特定しました」と発表しました。
背景
第二次世界大戦中、ソ連軍の捕虜となった日本兵のうち、約60万人がシベリアなどの強制収容所に連行され、過酷な労働や栄養失調、病気により多数の死者を出しました。しかし、その正確な人数や個人の情報は長らく不明でした。
調査と照合
近年、ロシア政府から提供された抑留者に関する資料を、厚労省が保有する資料と照合する作業が進められてきました。今回、両資料を慎重に比較検討した結果、抑留中に死亡した日本人の個人を特定することができました。
特定された人数
今回の調査で特定された、抑留中に死亡した日本人の人数は2,471人です。個人名は厚労省のホームページで公表されています。
関連情報
- シベリア抑留: 第二次世界大戦中にソ連軍の捕虜となった日本兵がシベリアなどの強制収容所に連行され、酷使された出来事。
- 強制収容所: 政治犯や戦争捕虜などを収容するための施設で、過酷な環境や労働が強いられています。
- 抑留者に関する資料: 抑留者の氏名、生年月日、死亡日などを記録した資料で、厚労省や外務省が保存しています。
意義
今回の調査で抑留中に死亡した日本人の個人が特定されたことで、家族や遺族が長年待ち望んでいた真相が明らかになりました。また、戦後70年以上経った今でも、戦争の悲惨さを忘れないことの重要性を再認識させます。
ロシア連邦政府などから提供された抑留者に関する資料を日本側の資料と照合し、抑留中に死亡した者の個人を特定しました
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