ユニセフ、栄養失調対策に1億6500万ドルを要請
2024年10月15日
国際連合児童基金（UNICEF）は現地時間10月15日、重度の栄養失調に苦しむ1,270万人の子どもたちの命を救うため、2024年に1億6500万ドルの資金を要請しました。
栄養失調は、貧困、紛争、自然災害などの要因によって引き起こされる「沈黙の殺人者」です。重度の栄養失調になると、子どもは免疫システムが弱まり、病気にかかりやすくなります。また、発育障害や学習能力の低下にもつながります。
ユニセフは、栄養失調に対処するため、治療食の提供、栄養相談、救急医療サービスなどの支援を行っています。治療食は、栄養価が高く、子どもたちの命を救うために特別に調合されたペースト状の食品です。
「栄養失調は、世界中で5歳未満の子どもの死因の主な原因です」と、ユニセフの緊急栄養担当ディレクター、マニュエル・フォンタネラ・マルは述べています。「この資金は、命を救い、数百万人の子どもたちの未来を守るために不可欠です。」
この資金は、以下の国々で重度の栄養失調に苦しむ子どもたちを支援するために使用されます。
- アフガニスタン
- ブルキナファソ
- チャド
- コンゴ民主共和国
- エチオピア
- ハイチ
- ケニア
- マダガスカル
- マリ
- ナイジェリア
- パキスタン
- ソマリア
- 南スーダン
- スーダン
- シリア
- イエメン
ユニセフは、栄養失調が克服可能な問題であることを強調しています。十分な資金があれば、治療食を提供し、予防策を講じることで、重度の栄養失調を根絶することができます。
UNICEF seeks $165 million for therapeutic food to combat ‘silent killer’
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