大阪公立大学が発表：生活習慣病は肝がん再発リスクを高める
2024年10月3日、大阪公立大学は、生活習慣病が肝がんの再発リスクを高めるという研究成果を発表しました。
研究方法
研究チームは、2009年から2019年の間に肝切除術を受けた肝がん患者808人を対象に調査を行いました。患者は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などの生活習慣病の有無について調査されました。
研究結果
研究の結果、生活習慣病を少なくとも1つ持っている患者は、健康な患者と比べて肝がんの再発リスクが有意に高いことがわかりました。具体的には、再発率は以下のように変化しました。
- 生活習慣病なし：23.1%
- 生活習慣病1つ：28.2%
- 生活習慣病2つ：32.9%
- 生活習慣病3つ以上：37.2%
さらに、高血圧、糖尿病、脂質異常症の個別のリスクを調べたところ、高血圧のみが再発リスクと有意に関連していることがわかりました。
関連情報
肝がんは、世界中で最も多くのがん関連死の5番目の原因となる一般的な疾患です。日本では、肝がんは男性の5番目、女性の8番目に多いがんです。
生活習慣病は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などの慢性疾患のグループで、肝臓の健康を含む全体的な健康に悪影響を及ぼすことが知られています。
結論
この研究は、生活習慣病が肝がんの再発リスクを高めることを示唆しています。肝がんの再発リスクを低減するためには、健康的な生活習慣を維持することが重要です。具体的には、高血圧のコントロール、健康的な食事、定期的な運動などが含まれます。
肝がんの患者は、自分の生活習慣を医師に相談し、適切な対策を講じることを検討すべきです。
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