フランスが「フランссерビシーズ」プログラムに関する報告書を発表
フランスの会計監査院（Cour des comptes）は2023年10月3日、地方・地方分権担当省（DAJ）が発表した「フランссерビシーズ」プログラムに関する報告書を公表しました。
フランссерビシーズとは？
フランссерビシーズは、2019年に設立された政府プログラムで、国民が公共サービスに簡単にアクセスできるようにすることを目的としています。このプログラムは、郵便局、市役所、コミュニティハウスなどの既存の施設に「フランссерビシーズ」と呼ばれるワンストップショップを設立し、住民がさまざまな公共サービスを受けられるようにしています。
報告書の調査結果
報告書では、フランссерビシーズの展開が順調に進んでいることが明らかになりました。2022年末までに、フランス全土に2,200以上のフランссерビシーズが設置されました。また、利用者の満足度も高く、86％の利用者がこのサービスに満足していると回答しています。
しかし、報告書ではいくつかの改善点を指摘しています。
- 職員の不足：施設の多くが十分な職員を確保できておらず、サービスの提供に影響が出ています。
- 均等な配布：フランссерビシーズはフランス全土で均等に配布されておらず、一部の地方では利用できるサービスが限られています。
- サービスの質：提供されるサービスの質は施設によって異なります。
政府の対応
DAJは報告書の調査結果を歓迎し、問題解決に取り組むことを約束しています。同省は、職員の採用を増やし、サービスの質を向上させ、プログラムの均衡のとれた配布を確保するための施策を講ずる予定です。
関連情報
- 会計監査院の報告書（フランス語）： www.ccomptes.fr/fr/publications/rapport-public-thematique/2023/france-services-un-modele-promiseur-a-maintenir
- フランссерビシーズのウェブサイト（フランス語）： www.france-services.gouv.fr/
Lettre de la DAJ – La Cour des comptes rend son rapport sur le programme France services
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