法務省、少年鑑別所視察委員会の活動状況を発表
法務省は2024年9月27日、「令和５年度少年鑑別所視察委員会の活動状況」を発表しました。
少年鑑別所視察委員会の役割
少年鑑別所視察委員会は、少年鑑別所に収容されている少年の処遇状況や人権保護について調査し、改善の提言を行う機関です。民間有識者など外部の委員で構成され、法務大臣の諮問を受けて活動しています。
令和５年度の活動状況
- 視察実施：令和５年４月１日から６月30日までの間に、 全国13カ所の少年鑑別所を視察。
- 収容少年の面談：各鑑別所で約140人の少年と面談し、処遇状況や改善に関する意見を聴取。
- 施設・設備の視察：居室、教育施設、運動場など、施設の状況や設備の適切さを確認。
- 関係者との意見交換：鑑別所職員、少年保護司、弁護士など、関係者と意見交換を行い、処遇の改善点について議論。
主な改善提言
視察の結果、以下の改善点について法務大臣に提言を行いました。
- 収容期間の短縮：鑑別所での平均収容期間を短縮し、少年の社会復帰を促進。
- 教育・職業訓練の充実：少年の能力開発と社会復帰支援を図るための教育・職業訓練の充実。
- 新型コロナウイルス感染症対策の強化：感染症の防止と少年の健康維持を確保。
- 少年のプライバシー保護：収容中の少年のプライバシーを適切に保護する体制の強化。
法務省は、これらの提言を踏まえて、少年鑑別所の処遇を改善していくとしています。
関連情報
- 法務省「少年鑑別所視察委員会の活動状況について」：https://www.moj.go.jp/content/001475419.pdf
- 法務省少年鑑別所視察委員会：https://www.moj.go.jp/hisho/sisho/siseikai/sisho_siseishinkai.html
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