もうひとつ人類と犬に関してのエピソードを取り上げます。
ヤーガン族
アフリカの大地溝帯を旅立った人類の祖先が、ホーン岬に辿り着き定住したのは、一万年以上前といわれています。
1832年にフエゴ島を訪れたビーグル号のダーウィンが、島民のスケッチを残しています。
https://darwin-online.org.uk/content/frameset?pageseq=155&itemID=F1925&viewtype=side
男性の足元に描かれいるのは犬に見えませんか。
いや、どう見ても犬です。
ここに定住していたヤーガン族は、犬と一緒に暮らしていた証拠です。
フィージアン・ドッグ
ダーウィンが描いたのはフィージアン・ドッグといい、チリ原作の珍しい仕事をする犬です。人と一緒に海に潜り漁の手伝いをするそうです。牧羊犬や狩猟犬はよく聞きますが、漁を手伝う犬の存在は珍しいですね。絶滅してしまったようですが、どこかで生き延びていたらいいなと願います。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Fuegian_dog
漁を手伝う犬
犬が自ら進んで漁を手伝うようになったとは思えません。きっと人と一緒に暮らしている中で、自然と人と犬の役割ができたのでしょう。
犬に役割を与え共同して仕事をする、その代わり家族のように守る習慣がいつの頃からか始まり、ホーン岬では犬が海に潜ってまで人と一体なったのでしょう。
AIとの付き合い方
この人と犬との関係は、人とAIとの関係を良好に保つ上で示唆に富んでいると思いませんか。犬との関わりで人が被害を受けることもあります。場合によっては命を失う危険もありました。今でも犬に関わる事故は起きています。
犬が人と共生するようになった経緯は、これからAIが人類の友達になるための参考になると私は思います。