もしネズミくんがチーズを盗んだとして、警察のネズミ捕りに捕まって裁判所に行ったとしよう。
そのとき、ネズミくんには「自分が盗んでいない」って言う権利があるんだ。それを「黙秘権」っていうんだよ。
「黙秘権」を使うと、ネズミくんは警察官や検察官の質問に答えなくてもいいんだ。
なぜなら、ネズミくんは「自分が有罪かどうか」を自分で決める権利があるからね。
だから、もしネズミくんが黙秘権を使ったら、警察官や検察官はネズミくんがチーズを盗んだ証拠を見つけない限り、ネズミくんを有罪にすることはできないんだ。
これは、みんなが公平な裁判を受ける権利を守るために大切なルールなんだよ！
もし警察が「この人悪いことしたんだって！」ってあなたを捕まえたら、警察はすぐに次のことをしなきゃいけないんだよ。
1.お名前を聞く
「あなたの名前は何ですか？」って聞かれるよ。
2.捕まえた理由を伝える
「なぜあなたを捕まえたのか」を教えてくれるよ。例えば、「万引きをした疑い」とかね。
3.あなたが話せる権利があることを伝える
「あなたは自分のことを話さない権利があります」って教えてくれるよ。でも、話したくないときは沈黙しててもいいんだ。
4.弁護士を雇う権利があることを伝える
「弁護士を雇う権利があります」って言われるよ。弁護士とは法律のプロで、あなたの味方になってくれる人だよ。
5.黙秘権があることを伝える
「黙秘する権利があります」って教えてくれるよ。これは、質問に答えたくないときには、答えなくてもいいってことだよ。
でも、もしあなたが14歳未満だったり、障害があって自分で自分のことを守れない場合は、おうちの人や弁護士が一緒にいてくれるよ。そうすれば、あなたも安心だよね。
さあ、子供たち！
もし、お友だちが何か悪いことをして、警察がその子に質問をしたいと言ったら、どうなるか知ってる？
通常なら、警察が質問をするときは、その子のお父さんかお母さんが一緒にいなきゃいけないんだ。でも、この法律、刑事訴訟法の第462条の2って呼ばれるんだけど、これによると、特別な場合では、お父さんとお母さんがいなくても、お友だちが警察の質問に答えられることになってるんだ！
それは、こんなときだよ。
こういうときは、警察はまずお友だちに説明をして、お父さんとお母さんがいないことを確認するんだ。それから、お友だちが「自分で判断できるよ！」って言ったら、質問を始められるの。
でも、注意してね！お友だちが「判断できないよ」って言ったら、警察は質問できないんだ。そんなときは、お父さんとお母さんが来てから質問することになるよ。
なんでこんな法律があるかというと、お父さんとお母さんが忙しくてすぐ来られないとか、遠くに住んでるとか、そういう場合でも、お友だちが早くから警察の質問に答えられるようにするためなんだ。
でも、お父さんとお母さんが後に「ちょっと待って！うちの子は判断できないよ」って言ったら、質問は中止になるよ。
だから、もし警察から質問されたら、よく考えて「自分で判断できる」って言ってね！そうすれば、早く質問が終わって、早く家に帰れるかもしれないよ！
もし警察官が、悪いことを疑われて捕まえた人を留置場に連れてきたら、次のことが決まっているんだ。
①10時間以内に調べなきゃいけない
警察官は、捕まえた人を10時間以内に取り調べて、悪いことをしたかどうかを調べなきゃいけないよ。10時間経ったら、留置場から出さないといけないんだ。
②弁護士に連絡を取らせる
警察官は、捕まえた人に弁護士に連絡を取らせる義務があるんだ。弁護士は、捕まった人の権利を守るために、警察官とのやり取りをサポートしてくれる人だよ。
③取り調べの間、弁護士が立ち会える
警察官が捕まった人を調べるときは、弁護士が立ち会えるんだ。弁護士がいると、警察官が間違ったことをしたり、無理やり自白させたりするのを防いでくれるよ。
④取り調べ中は、録音・録画される
取り調べは全部、録音と録画されるんだ。こうすると、警察官がちゃんとルールを守って取り調べているかを確認できるんだよ。
⑤黙秘権がある
捕まった人は、警察官に質問に答えるか答えないかを選ぶことができるんだ。これを「黙秘権」って言うよ。悪いことをしてないと思ったら、黙秘してもいいんだ。
⑥24時間以内に裁判官の前へ
警察官が取り調べをして、悪いことをしたと思う証拠を見つけたら、24時間以内に裁判官の前へ連れて行かなきゃいけないんだ。裁判官は、捕まった人を留置場に入れておくかどうかを判断するよ。
さて、刑事訴訟法の第163条ってのがあってね。これはこんなルールだ。
想像してみて：
公園で元気な男の子が、お友達の女の子にちょっかいを出して泣かせてしまったんだ。女の子のお母さんが怒って、警察に「あんたの子がうちの娘を泣かせた！」と通報したよ。
すると、警察のお巡りさんが男の子のおうちにやってきて、「君が女の子を泣かせたんだね？」って聞くんだ。
これが第163条のルール：
このとき、男の子は黙っている権利があるんだ。お巡りさんに「泣かせた」とか「泣かせてない」とか答える必要はないんだって。
どうしてかって？それは、男の子が自分のことを不利にするようなことを言わないように守るためなんだ。
もし男の子が「泣かせた」って言っちゃったら、お巡りさんはそれを証拠として「男の子は女の子を泣かせた」と判断しちゃうからね。
だから、警察のお巡りさんが「女の子を泣かせた？」って聞いてきたら、男の子はこう言っておけばいいんだ。
「黙秘します。」
そうすると、お巡りさんは証拠なしに男の子を捕まえることはできないよ。
このルールは、男の子が自分の本当の気持ちを言えるように守るために作られたんだ。だからね、もし裁判になったら、男の子は「泣かせた」とか「泣かせてない」とか、本当のことが言えるんだって。
もし警察官があなたを捕まえて、「あなたは犯人だ！」って疑ったら、あなたが無実だって証明するチャンスがあるんだ。それは、「黙秘権」ってやつなんだ。
黙秘権ってのは、警察官に対して、「私は何も言わない」って言う権利のこと。警察官はいくら質問しても、何も答える必要がないんだ。
なぜ黙秘権があるかっていうと、もしあなたが本当に犯人だったら、自分の罪を自分で認めてしまうかもしれないからなんだ。でも、無実だったら、黙っていれば警察官は証拠を集めなきゃいけなくなる。
黙秘権は、まるでスーパーマリオの「無敵スター」みたいなんだ！警察官の質問を跳ね返して、自分の身を守ることができるんだ。
だからもし警察官に捕まったら、覚えておいてね。「何も言わない！黙秘権は私のスーパーパワーだ！」って。
たとえ悪者でも、裁判所が「無罪」って言ったら、二度とその罪で捕まったり罰せられたりはできないんだよ！
これは「二度と同じ罪で裁かれない」っていう大事なルールなんだ。
だって、もし一度罪で捕まって罰を受けて、また同じ罪で捕まったら、大変なことになるよね？二度目のほうが罰が重くなったり、刑務所に長く入ったりしちゃうかもしれない。
だから、法律は「もう一回同じ罪で罰するのはダメ！」って決めてるんだ。
例えば、強盗で捕まって刑務所に入ったとするよね。出所した後、もう一度強盗したら、二度目はもっと重い罰を受けることになる。でも、このルールのおかげで、たとえ強盗でも裁判所で「無罪」って言われたら、もう一度強盗で捕まることは絶対にないんだ！
だから、たとえ悪いことをしたとしても、裁判所で裁かれるまで「無罪」って信じるのはとっても大事なんだよ！
刑事が犯人さんを捕まえるときには、法律で決まっている手順があるんだよ。
ある日、公園で子どもが大声で泣いているのを見つけた刑事が、犯人さんをつかまえるために聞き込みをしたんだ。すると、子どものお母さんが「悪い人が子どもを誘拐しようとした」って教えてくれたんだ。
そこで、刑事がお母さんに「誘拐犯さんの特徴を教えてください」って聞いたんだ。すると、お母さんは「背が高くて、サングラスをしていました」って答えたんだ。
その後、刑事が近くを探し回っていると、公園のベンチに座っている人が、お母さんが言った特徴と同じような人にそっくりだったんだ。そこで、刑事がその人に「ちょっとお話聞かせてもらえますか」って声をかけたんだ。
そしたら、突然その人が逃げてしまったんだ！刑事は、ダッシュで追いかけて、無事に捕まえることができたんだ。
これが、刑事訴訟法の第二百九十条の三なんだ。難しい名前だけど、簡単に言うと「刑事は、犯罪者をつかまえるために、目撃者などに事情を聞くことができる」ってことなんだよ。
刑事は、犯人を捕まえるために、目撃者から情報を集めて、犯人の特徴や居場所を突き止めるんだ。そうすることで、犯人さんを早く見つけて、被害者さんを助けることができるんだよ。
ちょっと難しいけど、一緒にがんばってみよう！
刑事訴訟法第332条
これは、「検察官が起訴した人は、裁判所が『わかっていないことがある』って言ったら、また調べ直さなきゃいけないよ」っていうお約束のことなんだ。
検察官ってのは悪い人を捕まえて裁判所で悪いことを証明しようとする人のこと。
起訴ってのは、その人を裁判所で裁いてもらうために検察官が裁判所に書類を出すことなんだ。
裁判所が「ちょっとわからないことがあるな」って思うと、検察官に「もう一度調べてきてね」っていうの。検察官はそれを
補充捜査っていうんだけど、つまりは「また詳しく調べてね」ってこと。
検察官は、裁判所に納得いくまで証拠を集めて、悪いことを証明しないといけないんだ。そうしないと、裁判所は「この人は無罪だよ」って決めるかもしれないからね。
だから、このお約束があるおかげで、裁判所が「あれ？何か変じゃない？」って思ったときには、検察官がちゃんと調べなおしてくれるんだ。これで、悪い人が逃げたり、無実の人が罰せられたりすることを防ぐことができるんだって！
刑事が犯人の家に行きたいときの話だよ。
警察官は、犯人が家にいると信じていれば、裁判所に「逮捕状」という紙を出してもらえるんだ。逮捕状は、警察官が犯人の家に立ち入って逮捕することを許可する魔法の紙みたいなものだよ。
でも、ただ「逮捕状ちょうだい」と頼むだけではだめなんだ。警察官は、なぜ犯人が家にいると信じているのか、しっかり理由を裁判所に説明する必要があるんだ。
この第百四十一条は、その理由の説明の仕方を教えてくれているんだ。
まず、警察官は犯人が犯した犯罪について説明するよ。「公園で子供を誘拐した」とか「銀行を襲った」とかね。
次に、警察官は犯行のあとに犯人が逃走していることや、家に隠れている証拠があることを説明するんだ。「犯行現場から犯人の指紋が見つかった」とか「犯人の車が犯人の家の前に停まっている」とかね。
最後に、警察官はなぜ犯人が家にいると信じているのか、自分の推測を説明するんだ。たとえば、「犯行後すぐに犯人は逃走したけど、その後目撃情報がない」「犯人の家族によると、犯人は家にいるのを最近目撃した」というような理由だよ。
警察官がこれらの理由を裁判所に説明すれば、裁判所は犯人の家に立ち入って逮捕することを許可してくれるんだ。このお話を忘れないでね。刑事さんが犯人の家に入るには、魔法の紙（逮捕状）が必要で、その紙をもらうためには裁判所に理由を説明する必要があるんだよ。
ちょっと難しい法律の話をしようね。この法律は、警察の人が悪いことをした人を捕まえたときに、その人をどう扱うかというものだよ。
まず、お名前は？と聞かれたら、ちゃんと自分の名前を答えなくちゃダメ。これは、警察の人が間違った人を捕まえていないかを確認するためなんだよ。
次に、住所を教えてください。と聞かれたら、自分の住んでいるところを答えようね。これは、警察の人があなたを見失わないようにするためだよ。
それと、あなたの犯した罪は何ですか？と聞かれたら、正直に何を悪いことをしたのかを話そうね。これは、警察の人があなたの罪の重さを調べて、適切な刑を決めるためなんだよ。
もし、あなたが犯した罪について嘘をついたり、黙っていたりすると、警察の人があなたをさらに厳しく罰してしまうかもしれないよ。だから、正直に話したほうが賢明だよ！
それと、警察の人が手錠をかけたり、パトカーに乗せたりしても、おとなしく従おうね。これは、警察の人があなたや他の人の安全を守るためなんだよ。
そして、警察の人が「あなたの権利をお知らせします」と言ったら、耳を傾けようね。これは、あなたがどのような権利を持っているかを知ることができて、とても重要なんだよ。
この法律は、警察の人があなたを不公平に扱わないようにするためのものだよ。だから、警察の人があなたに何か質問したり、命令したりしたら、この法律を思い出してね！
のりすけが公園でボール遊びをしていたある日、突然ゴロちゃんがけんかをしかけてきました。のりすけは必死に逃げたけど、ついに追いつかれてパンチ！
のりすけは警察に助けを求めました。すると警察はゴロちゃんを連れてきました。
でも、ゴロちゃんは「のりすけが先にボールをぶつけたんだ！」と主張。のりすけも「ゴロちゃんが先にけんかをふっかけたんだ！」と反論。
そこで警察は、のりすけとゴロちゃんの話をよく聞くことにしました。でも、ふたりとも自分にとって都合のいいことしか話さないんです。
困った警察は、のりすけとゴロちゃんがけんかしたところを目撃したかおりちゃんに話を聞きました。かおりちゃんの証言で、ゴロちゃんが最初にけんかをふっかけたことがはっきりしました。
こうして、警察はゴロちゃんがのりすけを殴ったことを認めさせたのです。
すると、裁判所のおじさんが登場！
おじさんは、のりすけとゴロちゃんの言い分と、かおりちゃんの証言をよく調べました。そして、ゴロちゃんがのりすけを殴ったのは悪かったと判断しました。
でも、ゴロちゃんはまだ子供だったので、おじさんは「もうけんかをしないようにお約束してね」と言って、ゴロちゃんを帰しました。
これが、「第四百九十五条」のおはなし。つまり、警察や裁判所は、けんかなどの事件があったとき、両方の言い分をよく聞いて、正しい判断をするように頑張っているんだよ。
はい、刑事訴訟法の第八十二条を子供でもわかるように、日本語で詳しくかつ面白く説明します。
第八十二条
刑事被告人は、国や公共団体から無料で弁護士を選任してもらうことができます。
わかりやすく言うと：
おうちの人のことを悪いことをしたと疑われて、警察に連れて行かれることがあるよね。そんな時、おうちの人には無料で弁護士さんがついて、おうちの人を助けてくれるんだよ。
なぜ弁護士さんがついているの？
おうちの人が悪いことをしたかどうか、裁判所で決めることになるんだよ。でも、おうちの人はお法律のことをよく知らないから、自分ではうまく言い訳できないかもしれないよね。そこで、お法律のプロである弁護士さんがついて、おうちの人を助けてくれるんだ。
しかも無料なんだって！
この法律のおかげで、おうちの人の収入が少なくても、無料で弁護士さんを選んでもらえるんだ。そうすれば、おうちの人の経済的な負担を心配する必要がないよね。
弁護士さんがしてくれること
弁護士さんはこうやっておうちの人を助けてくれるよ。
大事なことをまとめると：
これで、刑事訴訟法の第八十二条が、子供でもわかるようになったかな？難しいけど、おうちの人を助ける大切な法律なんだよ。
ははは、刑事訴訟法の話ですか！難しい法律用語が飛び交ってややこしいですよね。でも、心配しないでください。私と一緒に、刑事訴訟法の第271条の3を、まるで魔法の呪文かのように、楽しく解き明かしていきましょう！
まず、この法律は「証人尋問の原則」っていうんだ。証人尋問ってのは、裁判のときに、証人が「あれ見た？」「あれ聞いた？」って質問されて、自分の知ってることを話すこと。
この第271条の3では、「証人が子どもとか、障害があって、ちゃんと話したり理解したりすることが難しいときには、特別なルールで尋問しなくちゃいけないよ」って言ってるんです。
「特別なルール」ってのは、例えばこんなの。
証人の話を、絵とかジェスチャーとかで表してもらってもいいよ。
小さな子どもとか、障害がある人の言葉でも、ちゃんと裁判官が理解できるように、通訳の人が手伝ってくれるよ。
証人が怖がっていたら、裁判官が休憩を挟んだり、安全な場所を用意したりして、証人が安心して話せるようにするよ。
つまり、第271条の3は、子どもでも障害がある人でも、ちゃんと裁判で自分の知ってることを言えるように守ってくれる魔法の杖みたいなものなんです。
裁判って、悪いことをした人を罰するだけじゃなくて、みんなが本当のことが分かるように、とっても大切なもの。だから、子どもたちや障害がある人も、自分の意見を堂々と話せるように、この魔法の杖を使ってるんだってわけ！
みんな、刑事裁判で悪い人が捕まったとき、裁判官が「有罪！」って言うときがあるよね。でも、もし間違えて罪のない人が捕まっちゃったとしたら大変だよね。
そこで、法律ではこんなルールを作っているんだ。
「悪いことをしていなくても捕まっちゃった人は、すぐに裁判を受けなきゃいけないよ！」ってルール。
まるで、間違えてお湯の入っていないお風呂に入ってしまったとき、すぐにお湯を出さないといけないみたいにね。
このルールは刑事訴訟法の第338条って呼ばれているんだ。
例え警察官でも検察官でも、間違いで罪のない人を捕まえてしまったら、すぐに裁判所に行かないといけないの。裁判所は、間違っていないかちゃんとチェックしてくれるんだ。
こうやって、罪のない人が長い間、必要でないのに牢屋に入れられなくて済むんだよ。
このルールは、まるで「間違えたお風呂からお湯を抜くボタン」みたいなもの。すぐに裁判をして、間違っていたらすぐに「お湯」を出せるようにしているんだ。
だから、もし自分が間違えて捕まっちゃったと感じたら、この「お湯を抜くボタン」を使って、裁判所にお願いすればいいんだね。
みんな、刑事訴訟法の第281条を聞いたことがあるかな？これは、警察のおじさんやおばさんが犯人を逮捕したり、お家や持ち物を調べたりする時に、その理由や方法をちゃんと説明しなきゃいけないっていうお約束なんだ。
例えば、警察のおじさんやおばさんが「あなた、今日泥棒しましたよね？」って逮捕してきたとするよね。すると、おじさんやおばさんは、「なぜあなたを疑っているのか」と「どんな証拠があるのか」をちゃんと教えてくれないといけないんだ。
また、警察のおじさんやおばさんがあなたの家や持ち物を調べたい時は、家の中にウイルスとか危険なものが隠れていないかってちゃんと調べる必要があるんだ。でも、勝手にガサ入れすることはできないよ。裁判所のおじさんやおばさんに「許可」をもらわないといけないんだ。
これが刑事訴訟法の第281条なんだ。警察のおじさんやおばさんは、みんなを守って悪い人を捕まえるお仕事をしているけど、その時にきちんとルールを守ることも大切なんだ！これを知っておけば、警察のおじさんやおばさんに不安を感じたり、嫌な思いをしたりすることが少なくなるかもね。
かつての昔々、刑事裁判で「被告人は無罪なのか有罪なのか」を判断する時、裁判所は「証明責任」と呼ばれる大切なルールに従っていた。
これは、「無罪を証明するのは検察官の責任ではなく、有罪を証明するのは検察官の責任」というルールなんだ。つまり、検察官が有罪をバッチリ証明できない限り、被告人は無罪になるということ。
でもね、子供の性的虐待や家庭内暴力などの悲しい事件では、被害者である子供や弱い立場の人たちが、自分の受けたひどいことを法廷で証明するのはとっても難しいことがあるんだ。
そこで、この刑事訴訟法の第三百九十条の二という法律ができたのさ！この法律は、裁判所にこんなことを言ったんだ。
「ちょっと待って！子供や弱い立場の人たちにとって、自分の受けたひどいことを証明するのは大変すぎるよ。だから、裁判所は検察官の証明がちょっと弱くても、被害者が本当のことを言っている証拠があると認めたら、被告人を有罪にしてもいいんだよ！」
でも、この法律には「でもね」という注意書きがあってね、裁判所が被告人を有罪にするのは、被害者が本気で真実を話しているという証拠が「十分にある」場合だけなんだって。だから、裁判所は被害者の証言をとっても注意深く調べて、本当に嘘をついていないかどうかを慎重に判断する必要があるってことなんだ。
この法律のおかげで、子供たちや弱い立場にある人たちは、自分たちに悪いことをした人たちがきちんと罰せられる可能性が高くなったんだ！
ケンカをしたとき、裁判所で解決するには、誰とケンカをしたのかを裁判所にちゃんと伝えなきゃいけないんだ。でも、相手が引っ越しちゃったり、名前がわからなかったりすると、困っちゃうよね。
そんなときのために、民事訴訟法の236条という法律があるんだよ。これは、相手がわからないときは、裁判所にこう伝えればいいよっていうルールなんだ！
まず、裁判所に「相手方が特定できません」って言うの。そしたら、裁判所が「じゃぁ、相手方の特徴を教えて」って聞いてくるよ。
例えば、「相手の髪の色は茶色で、身長は170センチくらいで、よく公園で遊んでる人です」みたいにね。そしたら裁判所が、その情報を元に探してくれるんだよ。
でも、特徴もわからないときは、裁判所が代わりに探してくれることもあるんだ。たとえば、相手の住所がわかっていたら、裁判所がそこの住民情報を調べたり、相手が銀行口座を持っていたら、裁判所が口座情報から探してくれたりするんだ！
まるで探偵みたいだよね。だから安心して、わからなくても裁判所に伝えればいいんだ。裁判所が代わりに探してくれるから。
ある晴れた日、容疑者であるタヌキのポチが、ウサギのピョンを盗んだ疑いで捕まったんだって。ポチは「してない！」って言い張ったけど、証拠がいろいろ見つかって、警察はポチが犯人だと確信したんだ。
でもね、ポチにはちょっと不思議な能力があったんだ。なんと、自分の記憶を消すことができるんだよ。ポチは「ピョンを盗んだ記憶を消したんだ！」って訴えたんだ。
すると、裁判官は「ちょっと待った！」って言ったんだ。「記憶が消えてるってことは、自分が本当に罪を犯したかどうかっていうこともわからないよね。それじゃあ、フェアじゃない！」
それで、裁判官は「刑事訴訟法の第三百十六条の十五」という法律を持ってきたんだ。この法律は「容疑者の記憶が消去された場合には、検察官はその罪を立証するために十分な証拠を提出する必要がある」って言ってるんだ。
つまりね、ポチの記憶は消えてるんだけど、警察や検察官は、ポチがピョンを盗んだことを証明できる証拠をたくさん集める必要があるんだよ。そうでないと、ポチは有罪にならないんだ。
これをわかりやすく言うと、「タヌキのポチみたいに記憶が消えたとしても、警察や検察官は、ポチがウサギのピョンを盗んだことをbeweisenする証拠をたくさん見つけないとだめなんだよ」っていうことなんだね。
この法律は、まるで魔法のような法律だよ。
もし、悪いことをした人が捕まる前に逃げてしまったとしよう。すると、警察は「この人はどこに逃げたか？」って探そうとするよね。
そこで、この魔法の法律の出番！警察は、その人の電話番号や銀行口座、どんな車に乗っているか、どんなメールアドレスを使っているか、全部調べるよ。まるでスパイみたいだね！
そして、その人がどこにいるかがわかったら、警察はその場所に行って、逮捕しに行くんだ。まるで宝探しみたいだね！
でも、この法律はちょっとずるいところもあるよ。警察は、その人の許可なしに、家の中を捜索したり、メールを読んだりすることができちゃうんだ。それは、悪い人が逃げたら困るからなんだって。
だから、悪いことをしないようにね。そうすれば、警察に探されることもないよ！