自民党、能動的サイバー防御の導入へ関係会議が法案概要を了承

自民党、能動的サイバー防御導入に向けた法案概要を了承

自民党は2025年1月24日午前6時54分に、能動的サイバー防御の導入に向けた法案の概要を了承しました。

能動的サイバー防御とは？

能動的サイバー防御とは、単にサイバー攻撃からの防御だけでなく、攻撃に対して積極的に対抗する戦略です。従来の受動的な防御では、攻撃が発生してから対応する「待ちの姿勢」でしたが、能動的サイバー防御では、攻撃を予知し、予防的に対策を講じる「攻めの姿勢」を取ります。

法案の内容

法案概要では、以下のような主要事項が明記されています。

背景

今回の法案提出の背景には、近年増加しているサイバー攻撃の脅威があります。国家や犯罪組織によるサイバー攻撃は、インフラの麻痺や情報の漏えいなど、深刻な被害をもたらす可能性があります。

関連情報

サイバーセキュリティ基本法：2018年に制定された法律で、サイバーセキュリティの強化を図る基本的な枠組みを定めています。
サイバー攻撃対応連携に関する基本方針：2020年に策定された指針で、政府機関や民間企業間のサイバー攻撃対応の連携を強化しています。
サイバー攻撃を受けた際の対応ガイドライン：国立研究開発法人情報通信研究機構（NICT）が作成した、サイバー攻撃を受けた際の対応手順をまとめたガイドラインです。

今後の見通し

法案は今後、国会で審議され、可決・成立すれば、日本は能動的サイバー防御を導入する世界で最初の国の一つとなります。法案の成立により、日本はサイバー攻撃への対応能力を大幅に向上させ、国民や国家の安全保障を強化することが期待されています。