日本貿易振興機構、2024年の日本の中東向け輸出は前年比18.0％増の4兆1,924億円、輸入は2.7％減の12兆9,739億円

日本、2024年中東向け輸出が18％増、輸入が2.7％減

日本貿易振興機構（JETRO）は、2024年の日本の中東向け輸出額が前年比18.0％増の4兆1,924億円、輸入額が2.7％減の12兆9,739億円となったことを発表しました。

背景

中東地域は、日本の重要な貿易相手国です。同地域は豊富な石油・ガス資源を有し、建設やインフラ開発などの大規模プロジェクトが数多く実施されています。近年、中東諸国は経済多角化に取り組んでおり、日本の技術や製品に対する需要が高まっています。

輸出

2024年の日本の中東向け輸出は、前年比18.0％増の4兆1,924億円となりました。主要な輸出品目は以下の通りです。

• 自動車（22.3％）
• 鉄鋼（15.1％）
• ポリマー（13.2％）

輸入

一方で、日本の中東からの輸入は、2.7％減の12兆9,739億円となりました。主要な輸入品目は以下の通りです。

• 原油（81.2％）
• 液化天然ガス（12.8％）

地域別輸出入

中東諸国の中で、輸出において最も伸びたのはサウジアラビアで、前年比43.6％増となりました。続いて、アラブ首長国連邦（UAE）が23.7％増、カタールが17.9％増となっています。

輸入においては、サウジアラビアからの輸入が前年比5.6％減と減少しました。しかし、UAEからの輸入は1.9％増、クウェートからの輸入は5.7％増と増加しています。

JETROのコメント

JETROは、この成長を「中東諸国における経済多角化とインフラ開発の進展が要因」と分析しています。また、日本企業が中東市場で存在感を高めるために、現地市場のニーズに応じた製品開発やサービスの提供が重要であると指摘しています。

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