京都市消防局が「応急手当普及推進事業所制度」を新設
京都市消防局は、2025年1月21日（火）午前4時に「応急手当普及推進事業所制度」を公開しました。この制度は、市民の応急手当普及を促進し、救急搬送までの救命処置の質向上を図ることを目的として創設されました。
制度の概要
この制度は、事業所が一定の要件を満たすことで認定を受け、消防局が応急手当普及に関する支援を行うものです。認定要件は次のとおりです。
- 社員に対する応急手当講習の実施
- 自動体外式除細動器（AED）の設置
- 応急手当備品の備蓄
認定のメリット
認定された事業所には、消防局からの次の支援が受けられます。
- 応急手当指導員の派遣
- 応急手当講習会の実施支援
- AEDの購入費用の助成
- 認定証の交付
背景
この制度の創設の背景には、市民の応急手当普及率が低いことが挙げられます。京都市消防局の調査によると、市民の応急手当普及率は約30％にとどまっています。このため、救急搬送まで適切な救命処置が行われず、命を落とすケースが少なくありません。
京都市消防局は、この制度を通じて事業所での応急手当普及を図り、市民全体の応急手当普及率の向上を目指しています。
関連情報
- 京都市消防局「応急手当普及推進事業所制度」：https://www.city.kyoto.lg.jp/shobo/page/0000313587.html
- 日本救急医学会「応急手当普及のための提言書」：https://www.jaam.jp/modules/article/index.php?id=27
応急手当普及推進事業所制度
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