日本証券業協会、公社債現先市場の残高を発表
日本証券業協会は2025年1月20日00:30に、公社債投資家別条件付売買（現先）の2025年12月末残高を発表しました。
現先とは
現先は、国債などの公社債を「現物担保」として、翌日決済で売買する取引です。日本の債券市場の重要な構成要素の一つで、機関投資家を中心に広く利用されています。
月末残高の推移
月末残高は、2022年12月末の96兆9,913億円から2023年12月末には103兆5,631億円へと増加しました。これは、金融緩和政策により金利が低水準に維持されたことが背景にあります。
投資家別残高
投資家別では、銀行が53兆4,035億円と全体の51.6%を占めて最大の保有者となっています。続いて、投資信託が19兆8,798億円（19.2%）、生命保険会社が12兆6,618億円（12.2%）と続いています。
関連情報
- 現先は、投資家が短期的な資金需要を賄うために利用されることがあります。
- 現先残高の変動は、債券市場の需給関係や金融政策の方向性に影響を受けます。
- 日銀は現在、マイナス金利政策を継続しており、このことが現先市場の残高を押し上げていると考えられています。
日本証券業協会が発表した現先月末残高は、日本の債券市場の動向を把握する上で重要な指標となります。投資家や市場関係者は、今後の動向に注目する必要があります。
公社債投資家別条件付売買(現先)月末残高 （旧公社債投資家別現先売買月末残高）
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