文科省が「公立学校施設における木材利用状況」を公表
文部科学省は2025年1月14日、全国の公立学校施設における木材利用状況に関する調査結果を発表しました。
調査結果
調査によると、2023年度末時点で、全国の公立学校施設のうち1,745校(約12.8%)が木材を主要構造部材として使用しています。
- 小中学校:886校(約9.4%)
- 高校:460校(約12.6%)
- 特別支援学校:399校(約24.4%)
木材利用の増加
この割合は、前年度の約9.7%から上昇しており、公立学校における木材利用が拡大していることがわかります。この増加は、学校施設の耐震化や長寿命化に加え、環境配慮や国産材の利用促進の取り組みが影響しています。
環境配慮への貢献
木材は、鉄やコンクリートと比較して二酸化炭素を多く蓄積する素材です。そのため、木材の利用は、学校の温室効果ガス排出量の削減にも貢献しています。また、伐採された木材の再利用は、森林の保全にもつながります。
国産材の利用促進
調査では、木材使用校のうち約60%が国産材を使用しています。これは、国産材産業の活性化や地域の森林資源の活用を目的としています。
関連情報
- 文部科学省「公立学校施設における木材利用状況(令和5年度)」
- 国土交通省「木材利用の促進に向けた取り組み」
- 農林水産省「地域の木材利用の促進」
今後の展望
文部科学省は、今後も木材利用を促進し、学校施設の質の向上、環境配慮、地域産業の活性化を図っていくとしています。
公立学校施設における木材利用状況(令和5年度)
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