下院、トランプ氏の2021年弾劾決議の抹消を求める決議案を可決
2023年1月10日、米国下院は、2021年1月13日に下院で可決されたトランプ大統領に対する弾劾決議を抹消する決議案を可決しました。この決議案は共和党下院議長ケビン・マッカーシー氏が提出しました。
決議案では、弾劾の根拠となった1月6日の米国議会議事堂襲撃事件については「調査が続いている」としていますが、「下院は1月13日の弾劾決議は不正であったと認定し、記録から抹消されるべきである」と述べています。
下院は決議案を228対205の賛成多数で可決しました。民主党議員は全員が反対に回りました。決議案は現在、上院での審議に移ります。
この決議は、共和党の新たな過半数下院が、トランプ氏に関する弾劾手続きを覆そうとする最初の試みとなります。トランプ氏はこれまで1月6日の出来事に対する責任を否定しており、弾劾は「魔女狩り」であると主張してきました。
一方で、民主党は決議案を「歴史の書き換え」と非難しています。彼らは、弾劾決議は正当な手続きを経て可決されたものであり、共和党はトランプ氏とその支持者に責任を負わせようとする責任を回避しようとしていると主張しています。
決議案の可決は、トランプ氏と1月6日の出来事に関する意見が米国で深刻に分裂していることを浮き彫りにしています。この決定が最終的に上院によって覆されるかどうかはまだ不明ですが、この問題は今後も政治的論争の種となる可能性があります。
H. Res. 25 (IH) – Expunging the January 13, 2021, impeachment of President Donald John Trump.
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