沖縄県、世界自然遺産登録地の沖縄島北部におけるネコの収容情報及び譲渡等について

沖縄県が世界自然遺産地域における野良ネコ対策を発表

沖縄県は2025年1月10日、世界自然遺産登録地の沖縄島北部における野良ネコの収容情報と譲渡に関する取り組みを発表しました。

背景

沖縄島北部は「やんばる国立公園」の一部であり、世界自然遺産に登録されています。しかし、近年、野良ネコが急増しており、固有種であるヤンバルクイナやヤンバルテナガコガネなどの野生生物に被害を与えています。

取り組み内容

沖縄県は、野良ネコの増加を抑制し、野生生物の保護を目的として、以下の取り組みを実施します。

• 野良ネコの収容：沖縄県では、野良ネコを収容する施設を整備します。収容されたネコは、健康診断や不妊手術を行い、譲渡や保護活動に役立てられます。
• 譲渡会：収容されたネコは、定期的に譲渡会で新しい飼い主に引き取られます。県は、譲渡希望者に対して、ネコの飼育に関する情報を提供し、終生飼育を促進します。
• 不妊手術の促進：県は、野良ネコの不妊手術を支援します。個人の飼いネコや地域猫に対しても、助成金制度を設けて、手術費用の負担を軽減します。
• 地域住民との連携：県は、地域住民と連携して、野良ネコの給餌や不妊手術の促進など、対策を強化します。

関連情報

• 沖縄島北部は、サンゴ礁や亜熱帯雨林などの貴重な自然環境が残っています。
• 野良ネコの増加は、ヤンバルクイナやヤンバルテナガコガネだけでなく、在来種の植物や昆虫にも影響を与えています。
• 県では、野良ネコ対策以外にも、野生生物の保護や自然環境の保全に取り組んでいます。

今後の展開

沖縄県は、2025年度からこれらの取り組みを開始し、段階的に実施していきます。県は、地域住民、愛護団体、自治体と協力し、世界自然遺産の保護と野生生物の共存をめざします。

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