埼玉県のレッドリスト2024（植物編）が公表
埼玉県は2025年1月7日、絶滅のおそれのある貴重な植物をリスト化した「埼玉県レッドリスト2024植物編」を公表しました。
レッドリストとは
レッドリストは、絶滅のおそれがある生物を保護するために、その状況を評価してリスト化したものです。日本では環境省がレッドリストを公表しており、都道府県も独自にレッドリストを作成しています。
埼玉県レッドリスト2024の特徴
今回の埼玉県レッドリスト2024植物編は、2019年の前回版から5年ぶりに改定されたものです。評価対象は、埼玉県で確認されている維管束植物631種で、絶滅危惧種101種を含む344種が掲載されています。
前版に比べ、絶滅危惧種が増加していることが懸念されています。その原因として、開発や農地転換による生息地の減少、気候変動による分布の変化などが挙げられています。
注目すべき種
今回のレッドリストで特に注目される種の一つは、「ムジナモ」です。ムジナモは氷河期に分布していた浮遊性のシダ植物で、埼玉県狭山市の狭山湖で唯一自生が確認されています。
絶滅危惧種で、環境省のレッドリストでも絶滅危惧IB類に指定されています。埼玉県では、ムジナモの野生復帰に向けた取り組みを進めているところです。
ムジナモの野生復帰
埼玉県は、ムジナモの個体数を増やし、野生復帰させるため、以下の取り組みを行っています。
- 市民やボランティアの協力による採取および培養
- 狭山湖に孵化させた個体を放流
- 生息環境の保全
今後の課題
埼玉県は、レッドリストに基づき、絶滅危惧種の保全に努めていきます。そのための課題として、以下が挙げられています。
- 調査やモニタリングの強化
- 生息地の保護と保全
- 市民への啓発活動
埼玉県は、貴重な植物を守り、自然環境を未来に継承するために、引き続き取り組んでいきます。
関連情報
- 埼玉県レッドリスト2024植物編（埼玉県ホームページ） www.pref.saitama.lg.jp/a0501/redlist/2024/index.html
- ムジナモの野生復帰（埼玉県ホームページ） www.pref.saitama.lg.jp/a0501/redlist/mujizimo.html
「埼玉県レッドリスト2024植物編」の公表及びムジナモ野生復帰について
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