伊藤忠、北米向け日本産木材製材会社を設立、製材事業買収を発表
2025年1月6日、総合商社の伊藤忠商事株式会社（以下、伊藤忠）は、北米向けに日本産木材を製材する「向井伊藤忠ウッドプロダクツ株式会社」を、建材メーカーの向井工業株式会社（以下、向井工業）と共同設立したことを発表しました。
事業内容
「向井伊藤忠ウッドプロダクツ株式会社」は、2025年4月に操業を開始し、日本国内で調達した木材を製材し、北米市場へ輸出します。伊藤忠が持つ販売網と向井工業の製材技術を組み合わせることで、高品質で持続可能な日本産木材を北米市場に提供します。
事業買収
伊藤忠はまた、株式会社ニューホープの製材事業を買収することに合意しています。株式会社ニューホープは、静岡県で製材事業を営んでいますが、伊藤忠は2025年7月にその事業を引き継ぎ、「向井伊藤忠ウッドプロダクツ株式会社」に統合する予定です。
背景
この投資の背景には、北米市場における日本産木材に対する需要の高まりがあります。持続可能な森林管理と高品質で知られる日本産木材は、住宅や建築資材として高く評価されています。また、伊藤忠は、木材事業を成長分野と位置付けており、北米市場への参入を強化することで、事業の多角化を図っています。
関係者のコメント
伊藤忠商事株式会社の木材本部長である山岸裕一氏は、「北米市場向けに日本産木材の輸出を拡大し、両社の強みを活かした事業を展開できることを楽しみにしている」と述べています。
向井工業株式会社の代表取締役社長である向井久仁人氏は、「伊藤忠との連携により、北米市場への参入を加速し、日本産木材の価値を高めることができる」との期待を示しています。
[プレスリリース] 向井工業との北米向け日本国内木材製材会社設立及び製材事業買収について
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