中国電力、島根原発2号機の運転制限逸脱判断の訂正を発表
中国電力は2024年12月19日、島根原子力発電所2号機で発生した運転上の制限逸脱判断の訂正について、原因と再発防止策を公表しました。
経緯
2023年1月13日、島根原発2号機で、原子炉冷却系に接続されている配管の圧力制限値を超過する問題が発生しました。中国電力は当初、この状態は「運転上の制限の逸脱」に当たると判断しました。しかし、その後、原子力規制委員会の指摘を受け、この判断が誤りであったことが判明しました。
訂正後の判断
訂正後の判断では、発生した問題は「運転上の制限の逸脱」には当たらないとされました。問題の配管は、原子炉冷却系の中でも重要な安全機能を持つ部分ではありませんでした。
原因
中国電力によると、運転上の制限逸脱の誤った判断は、以下の要因が重なったことが原因とされています。
- 関係者が問題の配管の安全上の重要性を十分に理解していなかったこと
- 標準的な手順に従わずに判断が行われたこと
- 運転上の制限逸脱の判断基準が明確でなかったこと
再発防止策
再発防止策として、中国電力は以下を実施するとしています。
- 関係者に対する安全上の重要性についての再教育
- 標準的な手順の厳格化
- 運転上の制限逸脱の判断基準の明確化
- 独立した外部評価機関による定期的な審査
関連情報
- 中国電力 公式発表：https://www.energia.co.jp/press/2024/12/19_1.html
- 原子力規制委員会 公式発表：https://www.nsr.go.jp/nucl_relation/2024/pdf/20241219_01.pdf
中国電力は、今回の問題を重く受け止め、再発防止に努めるとしています。原子力発電所の安全確保は重要な課題であり、今後も関係者間の連携や十分な情報共有が求められます。
島根原子力発電所2号機 運転上の制限の逸脱判断の訂正に係る原因と再発防止策について
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