東京都、高潮浸水想定区域図を改定
東京都は、2024年12月19日に「高潮浸水想定区域図」を改定しました。この改定では、最新の情報や技術を活用し、想定される高潮の浸水範囲がより詳細かつ正確に示されています。
改定の理由
高潮浸水想定区域図は、首都圏に大きな被害をもたらす可能性がある高潮が発生した場合、浸水が想定される区域を示したものです。前回改定は2017年に行われましたが、近年、気候変動などの影響により、高潮の発生頻度や規模が高まる傾向にあります。そのため、より正確な情報に基づいた想定区域図が必要とされていました。
改定の内容
今回の改定では、以下のような内容が更新されました。
- 最新の海面水位データの使用: 最新の観測データや予測モデルに基づき、想定される高潮の高さを見直しました。
- 海岸地形データの更新: 海岸線の形状や標高などの地形データを更新しました。
- 津波との複合災害への対応: 津波との複合災害が想定される区域を特定し、より正確な浸水範囲を示しました。
- 浸水深の表示: 浸水した場合の最大浸水深を5段階で表示するようになりました。
想定区域
改定された高潮浸水想定区域図では、東京都の沿岸地域の大部分が浸水リスクがあることが示されています。特に、以下の区域は浸水被害の恐れが高いとされています。
- 東京都心部
- 江東区
- 台東区
- 墨田区
- 大田区
- 世田谷区
- 品川区
対策の重要性
高潮浸水想定区域図は、住民の安全確保や防災計画の策定に不可欠な情報です。浸水リスクの高い区域に住んでいる人は、ハザードマップを確認し、以下のような対策を講じることが重要です。
- 浸水時に避難できる場所を確認する。
- 避難経路を確保する。
- 貴重品や重要な書類を防水性のある容器に入れておく。
- 高潮警報や避難指示が出たら、すぐに避難する。
関連情報
- 東京都「高潮浸水想定区域図」 www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/kankyoigai/shinsui/kasen/index.html
- 東京都「首都直下地震等による大規模津波・高潮の予測結果」 www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/kankyoigai/shinsui/tsunami_kasen/index.html
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