議会が国境警備評価法案を可決
2024年12月18日、議会は「国境警備評価法（Congressional Border Security Assessment Act、略称H.R. 10270）」を可決しました。この法案は、連邦政府による米国南部国境の警備能力を評価することを義務付けるものです。
法案の内容
この法案は、以下の事項を要求します。
- 政府説明責任局（GAO）による国境警備の包括的評価、および不法移民や麻薬密輸に対処するための政府の能力の評価
- GAOによる、米国南西国境での人や物質の流れの追跡と分析の能力向上に関する勧告
- 国土安全保障長官による、GAOの勧告に対処するための計画の作成と議会への提出
関連情報
この法案は、南部国境での不法移民と麻薬密輸に対処する連邦政府の取り組みが不十分であるとして、議員から長年指摘されてきた懸念に対処するものです。近年、これらの問題に対処するためにさまざまな措置が講じられていますが、一部の議員からはそれが不十分であるとの声が上がっています。
この法案は超党派の支持を得て可決されましたが、評価の範囲やタイミングなど、いくつかの点については反対意見がありました。民主党の一部議員は、この評価は政府に不当な負担をかけるとして、この法案に反対しました。
今後の展開
この法案は現在、ジョー・バイデン大統領の署名待ちです。バイデン大統領が法案に署名すれば、GAOは評価を開始し、その結果を議会に提出することになります。この評価は、今後何年にもわたって国境警備に関する政策決定に情報を提供するものと見られています。
H.R. 10270 (IH) – Congressional Border Security Assessment Act
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