九州電力、川内原子炉設置変更許可取消訴訟の控訴審で第7回弁論
九州電力は2024年12月18日午前8時34分、川内原子炉設置変更許可取消を求める行政訴訟の控訴審第7回口頭弁論が行われたことを発表しました。
控訴審とは
控訴審とは、第一審判決に対して不服のある者が、より上位の裁判所に対して不服を申し立てる手続きのことです。現在進行中の控訴審は、第一審で九州電力側の勝訴判決が下されたことに対して、原告住民側が控訴したものになります。
川内原子炉設置変更許可
川内原子炉は、鹿児島県薩摩川内市にある九州電力が運営する原子力発電所です。2011年の福島第一原子力発電所事故後、政府は厳格な安全基準を制定し、既存の原子炉施設に対しても安全対策の強化を命じました。
九州電力はこれを受け、川内原子炉の設置変更許可を原子力規制委員会に申請し、2021年10月に許可されました。しかし、原告住民は、この設置変更許可は安全基準を満たしておらず、住民の安全と健康を脅かすと主張して訴訟を起こしました。
第一審判決
2023年3月に鹿児島地方裁判所で行われた第一審では、設置変更許可は適法であるとして住民側の訴えを棄却する判決が言い渡されました。
控訴審の争点
控訴審では、以下の点が争点となっています。
- 設置変更許可の安全基準への適合性
- 原告住民が主張する危険性と対応策
- 原子力発電所の運転再開による地域経済への影響
控訴審の今後のスケジュール
第7回口頭弁論は、両当事者の主張が陳述された後、1時間半にわたって質問が行われました。控訴審は今後、証拠調べや証人尋問が行われる予定です。判決時期は未定です。
関連情報
- 川内原子炉設置変更許可取消訴訟（鹿児島地方裁判所） www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/826/002826_hanrei.pdf
- 原子力規制委員会による川内原子炉設置変更許可（2021年10月） www.nsr.go.jp/data/000270975.pdf
川内原子炉設置変更許可取消訴訟（行政訴訟）控訴審 第７回口頭弁論が行われました
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