トヨタ自動車、燃料電池と水電解装置の生産計画が事業認定
2024年12月18日
トヨタ自動車は、燃料電池と水電解装置の生産計画が、経済産業省の「GXサプライチェーン構築支援事業」に認定されたと発表しました。
事業概要
GXサプライチェーン構築支援事業は、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、日本国内のGX(グリーントランスフォーメーション)関連産業の競争力強化を目的とした支援事業です。トヨタ自動車の計画は、この事業の「先端技術・生産革新型」に認定されました。
トヨタの計画
トヨタ自動車は、2023年から2026年にかけて、約350億円を投資し、愛媛県上島町にある工場に燃料電池モジュールと水電解スタックの生産ラインを新設します。
- 燃料電池モジュール: 水素と酸素を反応させて電気を発生させる装置。
- 水電解スタック: 水素を製造する装置。
目標生産能力は、燃料電池モジュールが年間12万ユニット、水電解スタックが年間2万ユニットです。これらの装置は、次世代のカーボンニュートラル車両や水素エネルギーインフラに活用されます。
関連情報
- トヨタ自動車は、2023年4月に燃料電池を扱う新会社「トヨタFCカンパニー」を設立しました。
- 経済産業省は、2022年に「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を公表し、2050年までに水素エネルギーを基幹エネルギー源とすることを目指しています。
- 日本政府は、2023年4月に閣議決定された「カーボンニュートラル成長戦略」において、水素の重要性を強調しています。
今後の展望
トヨタ自動車は、「GXサプライチェーン構築支援事業」の支援を受けながら、燃料電池と水電解装置の生産計画を進め、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する方針です。この計画は、日本のGX産業の競争力強化や経済成長にもつながることが期待されています。
燃料電池および水電解装置の生産計画が経済産業省の「GXサプライチェーン構築支援事業」に認定
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