中国電力、島根原発2号機の運転制限逸脱を訂正
中国電力によると、2023年12月12日11時23分、島根原子力発電所2号機で運転制限の逸脱が発生していたことが判明しました。
問題の詳細
- 2023年12月12日7時50分頃、機器のトラブルにより、原子炉の出力上昇率が許容値を超過しました。
- この逸脱は、緊急炉心冷却系と蒸気発生器の給水ポンプのうち、一部の機器が停止したことが原因で発生しました。
- 運転制限の逸脱は約17分間継続しました。
安全への影響
中国電力によると、この逸脱による安全への影響はありません。緊急炉心冷却系と蒸気発生器の給水ポンプは、原子炉の冷却や減圧に重要な役割を果たす機器ですが、逸脱中は他の機器が代用して機能していたため、原子炉の安全は確保されていました。
訂正の内容
中国電力は、運転制限の逸脱を訂正するために以下の措置を講じました。
- 停止していた機器の復旧
- 運転員に対する追加の訓練
- 運転手順の再確認
関連情報
- 島根原子力発電所2号機は、100万キロワット級の沸騰水型原子炉です。
- この発電所では、2022年10月にも運転制限の逸脱が発生しています。
- 中国電力は、今回の逸脱について原子力規制委員会に報告しています。
防止策
中国電力は、同様の逸脱が再発しないよう、以下の防止策を講じるとしています。
- 機器の定期的な点検と保守
- 運転員の訓練の強化
- 運転手順の最適化
中国電力は、安全・安定した発電所の運転に努めるとともに、原子力規制委員会の指導の下で必要な対応を講じ、国民の安全と安心を確保していくとしています。
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