ヨーロッパ中央銀行が2024年12月12日にユーロ圏の金利を大幅に引き上げ
ダブリン発（2024年12月12日）- ヨーロッパ中央銀行（ECB）は本日、急激に上昇するインフレを抑えるためにユーロ圏の金利を0.75％引き上げると発表しました。この動きは市場の予想を上回り、2008年の金融危機以来最大の利上げとなりました。
金利の引き上げは、インフレ率がECBの目標とする2％を大幅に上回っていることを受けて行われました。11月のインフレ率は10.1％と1992年以来の最高水準を記録しています。
ECBは声明の中で、「この決定はインフレを中期的目標である2％に押し戻すために必要な措置を講じるというECBの決意を示している」と述べています。
この利上げは、ユーロ圏経済に大きな影響を与えると予想されます。金利の上昇により、企業や消費者の借入コストが上昇し、経済成長が抑制されるとみられます。
しかし、ECBは利上げが必要であると主張しています。ECBは、「物価安定を取り戻すことが持続的な経済成長の最善の保証である」と述べています。
ECBはまた、必要に応じてさらに利上げを行う準備があると述べました。市場では、ECBが2025年までに金利を4％近くまで引き上げ、インフレの抑制を目指すとの見方も出ています。
このニュースは、ユーロ圏の債券市場に大きな影響を与えました。ドイツの10年債利回りは、ECBの発表を受けて上昇し、0.55％に達しました。また、ユーロは対ドルで下落しました。
ECBの利上げは、世界中の他の多くの中央銀行がインフレを抑えるために金利を引き上げている中で行われました。米国連邦準備理事会（FRB）は今年これまで4回利上げを実施しており、今後はさらに利上げを行うと予想されています。
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